
Instagramのパートナーシップ広告とは?設定方法やポイントを解説

SNSマーケティングが企業の重要な施策となる中、インフルエンサーの影響力を活用した広告手法が注目を集めています。その中でも特に効果的とされているのが、パートナーシップ広告(旧ブランドコンテンツ広告)です。
本記事では、パートナーシップ広告の基本から設定方法、成功のポイントまで詳しく解説します。
パートナーシップ広告とは
Instagramのパートナーシップ広告とは、企業とインフルエンサーが協力し、インフルエンサーが作成した投稿を広告として配信できる仕組みです。InstagramやFacebookなどMeta社のプラットフォームで利用できる広告形式で、2022年に「ブランドコンテンツ広告」から名称が変更されました。
最大の特徴は、インフルエンサーのアカウントから投稿されたコンテンツを、企業が広告として二次利用できる点です。通常の広告とは異なり、インフルエンサーのアカウント名で表示されるため、ユーザーにとって親しみやすく、広告色を抑えた自然な訴求が可能となります。
配信される際には、投稿者のアカウント名の下に「○○(広告主名)とのタイアップ投稿」という表記が追加されます。これにより、ステルスマーケティングを防ぎながら、透明性の高いプロモーションを実現できるのです。
パートナーシップ広告がもたらすメリット
パートナーシップ広告は、企業側・インフルエンサー側の双方にメリットがある広告形式です。以下それぞれのメリットをまとめました。
立場 | メリット |
---|---|
企業側 |
|
インフルエンサー側 |
|
パートナーシップ広告の設定方法
パートナーシップ広告を始めるには、企業側とインフルエンサー側それぞれで必要な設定があります。以下では、実際の設定手順を4つのステップに分けて解説します。
1. ビジネスアカウントに切り替える(企業側)
パートナーシップ広告を利用するために、まずは企業のInstagramアカウントをビジネスアカウントに変更しましょう。アプリ右上の設定から「アカウントの種類とツール」を選択し、「プロアカウントに切り替える」から「ビジネス」を選択します。
続いて、Facebookページとのリンクを行います。既存のFacebookページがない場合は新規作成が必要です。業種カテゴリーの選択や連絡先情報の入力など、基本的な設定を完了させましょう。
関連記事:Instagramのプロアカウントとは?切り替えの流れやメリットを解説
2. 企業へのブランドパートナー申請を行う(インフルエンサー側)
インフルエンサー側も事前にプロアカウント(ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウント)への切り替えが必要です。設定完了後、以下の手順で企業へのブランドパートナー申請を行います。
- 投稿作成画面で「タイアップ投稿ラベルを追加」を選択する
- 協業する企業のアカウントを検索して追加する
- 「ブランドパートナーによる宣伝を許可」をオンにする
- 投稿を公開すると、自動的に企業側に承認リクエストが送信される
承認されるまでは「承認待ち」のステータスが表示され、承認後に正式なタイアップ投稿として認識されるようになります。申請は投稿ごとに行う必要があるため、継続的な案件では都度申請を忘れないようにしましょう。
3. インフルエンサーの承認リクエストを承認する(企業側)
企業側は、Instagramアプリの設定メニューから「ビジネス」→「ブランドコンテンツ」を選択し、届いている承認リクエストを確認します。リクエスト一覧には、申請したインフルエンサーのアカウント名と投稿内容のプレビューが表示されます。
承認する前に、投稿内容がブランドイメージに適しているか、契約内容と相違がないかを確認するようにしましょう。問題がなければ「承認」をタップし、パートナーシップを確定させます。承認後は、その投稿を広告として利用できるようになります。
4. 投稿を広告として配信する(企業側)
承認が完了したら、Meta広告マネージャーで広告配信設定を行います。広告作成画面で「既存の投稿を使用(Use Existing Post)」を選び、「ブランドコンテンツ」タブからクリエイターが許可した投稿を選択します。プレビューで表示内容を確認し、問題なければ配信を開始しましょう。
パートナーシップ広告の効果を最大化するポイント
パートナーシップ広告を成功させるためには、戦略的な活用が不可欠です。ここでは、効果を最大化するための3つのポイントを解説します。
協業するインフルエンサーは慎重に選定する
パートナーシップ広告の成否は、協業するインフルエンサーの選定に大きく左右されます。フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率、フォロワーの属性、投稿の質などを総合的に評価しましょう。
予算が少ない場合や、特定の層にアプローチしたい場合は、マイクロインフルエンサーの活用も検討する価値があります。フォロワー数は少なくても、特定の分野で高い影響力を持つインフルエンサーは、ニッチなターゲット層に効果的にアプローチできます。費用対効果も高く、より親密なコミュニケーションが期待できるでしょう。
関連記事:マイクロインフルエンサーとは?定義や依頼の流れ・費用感について解説
投稿の表現方法はインフルエンサーに委ねる
パートナーシップ広告では、投稿の表現方法をインフルエンサーに委ねることが大切です。企業側が過度に内容を制限すると、インフルエンサーらしさが失われ、フォロワーからの共感を得られなくなる可能性があるためです。
そのため、ブランドメッセージの核心部分は明確に伝えつつ、具体的な表現方法はインフルエンサーの裁量に任せるようにしましょう。商品の特徴や訴求ポイントは共有しつつ、撮影方法や文章表現などはインフルエンサーのセンスに委ねることで、自然で魅力的なコンテンツが生まれやすくなります。
契約内容を明確に取り決める
パートナーシップ広告を利用する際は、事前に詳細な契約を締結することが不可欠です。広告利用の期間、配信範囲、二次利用の可否、報酬体系など、権利関係を明確にしておく必要があります。
注意すべきは、インフルエンサーが投稿を削除した場合、広告配信も停止される点です。配信期間中は投稿を維持してもらう旨を契約に含めるとともに、万が一削除が必要な場合の対応方法も取り決めておきましょう。また、投稿内容の修正が必要になった場合の手順も明確にしておくことが重要です。
パートナーシップ広告を活用して効果的なPRを
Instagramのパートナーシップ広告は、企業とインフルエンサー双方にメリットがあるPR手法です。適切に活用することで、信頼性や認知度を高めることができます。
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