インフルエンサーとは?意味やなり方・企業が起用するメリットを解説
インフルエンサーは、SNS上で多くのフォロワーをもち、人々の行動や意思決定に影響を与える存在です。近年、その影響力を活用したマーケティング手法が急速に普及しており、個人の収入源としても注目を集めています。
この記事では、インフルエンサーの定義から各SNS別の特徴、インフルエンサーになる方法について詳しく解説します。企業がインフルエンサーをSNSマーケティングに起用するメリットや、起用の際の選定基準についても触れていますので、インフルエンサーになりたい方はもちろん、SNSマーケティングを検討する企業担当者の方もぜひ最後までご覧ください。
インフルエンサーとは
SNSの普及に伴い、多くの人々の行動や意思決定に影響を与える存在として「インフルエンサー」が注目を集めています。ここでは、インフルエンサーの基本的な定義と、影響力の大きさによって分類される種類について解説します。
インフルエンサーの定義
インフルエンサーとは、SNSなどのソーシャルメディアにおいて多くのフォロワーをもち、人々の思考や行動に大きな影響を与える人物のことです。「Influence(影響、感化)」を語源とし、消費者の購買意思決定に影響を及ぼす存在として認識されています。
かつては芸能人やスポーツ選手などの著名人が中心でしたが、現在ではSNSの普及により、特定の分野で専門性や影響力をもつ一般の方々も数多く活躍しています。インフルエンサーは自身の経験や意見を発信することでフォロワーとの信頼関係を構築し、商品やサービスの紹介においても高い説得力をもつことが特徴です。
インフルエンサーの種類
インフルエンサーは、フォロワー数によって主に4つのカテゴリーに分類されます。
種類 | フォロワー数 | 主な特徴 |
メガインフルエンサー | 100万人以上 |
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ミドルインフルエンサー | 10万〜100万人 |
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マイクロインフルエンサー | 1万〜10万人 |
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ライトインフルエンサー | 1,000〜1万人 |
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インフルエンサーが活躍するSNSの特徴
インフルエンサーが活躍するSNSには独自の特性があり、ターゲット層や発信できるコンテンツの形式が異なります。ここでは、主要なSNSの特徴と、そこで活躍するインフルエンサーの傾向についてみていきましょう。
Instagramでは「インスタグラマー」と呼ばれるインフルエンサーが活躍しています。20代〜30代の女性ユーザーが多く、美容、ファッション、ライフスタイル系のコンテンツと相性が良いのが特徴です。
インフルエンサーにおいては、写真や動画の加工技術に長け、独自の世界観を演出するプロデュース力が重要となります。人々が憧れるような世界観を表現する能力に優れていることが、人気インフルエンサーの共通点です。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、情報がリアルタイムで拡散していく優れたスピード性が特徴のSNSです。最大の特徴は抜群の拡散力であり、リポスト(旧リツイート)機能により、魅力的な投稿は瞬時にして多くのユーザーに届きます。
X(旧Twitter)でインフルエンサーとして活躍する人の特徴は、トレンドをいち早くキャッチする能力や話題性のあるツイートを作成する力に長けている点です。また人間味のある投稿を作成する能力が高いことも一つの共通点といえるでしょう。
YouTube
YouTubeは、長編動画での詳細な商品紹介やハウツー系コンテンツに適したプラットフォームです。10代から50代まで幅広い年齢層が利用していますが、特に10代〜20代の若年層の利用率は90%以上と非常に高くなっています。
参考:令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省情報通信政策研究所
YouTubeで活躍するインフルエンサーは「ユーチューバー」と呼ばれており、動画編集スキルに加えて企画立案力や視聴者を惹きつけるトーク力に長けています。クリエイティブ能力とコミュニケーション能力を兼ね揃えている点が特徴的です。
TikTok
TikTokは15秒〜1分という短時間の動画に特化したSNSで、特に10代〜20代の若年層に圧倒的な支持を得ています。ダンスやチャレンジ企画などのトレンドが生まれやすく、エンターテイメント性の高い内容が人気です。
「ティックトッカー」と呼ばれるインフルエンサーは、限られた時間内で伝えたいことを簡潔にまとめる能力に長けています。またトレンドを取り入れた企画力が高いことも特徴の一つです。
インフルエンサーになるには
インフルエンサーになるために、まずは自分の得意分野や興味のある分野を明確にすることが重要です。美容、ファッション、グルメ、旅行、ライフスタイルなど、自分が長期的に継続できる分野を選びましょう。
次に、選んだ分野で実際に投稿を始めてみましょう。このとき心がけたいのが、ユーザーの悩みを解決できる「有益な情報」を発信することです。単なる商品紹介や日常の投稿だけでなく、「どのように使うと効果的か」「どんな場面で活用できるか」といった具体的なアドバイスを含めることで、フォロワーにとって価値のある情報を提供できます。
特に初期段階では、フォロワー数にこだわりすぎず、コンテンツの質と継続性を重視することが重要です。自分らしさを大切にしながら、徐々に影響力を高めていくことを心がけましょう。
インフルエンサーがSNSで収益化する方法
インフルエンサーとしての活動を収益化するには、複数の方法を組み合わせることが効果的です。主な収益化の方法を紹介します。
収益化方法 | 内容 |
企業案件・スポンサーシップ | 企業から依頼を受け、商品やサービスを紹介する投稿を行う |
アフィリエイト収入 | 商品紹介のリンクから購入が発生すると報酬を得る |
自社商品・サービスの販売 | 独自の商品やサービスをSNSで販売 |
デジタルコンテンツ販売 | 電子書籍やオンラインコース、有料会員制コンテンツの提供 |
投げ銭・チップ収入 | ライブ配信などでファンから直接支援を受ける |
サブスクリプション | 月額課金制の限定コンテンツ提供 |
これらの収益化方法を効果的に組み合わせることで、より安定した収入を得ることが可能になります。
ただし、収益化を急ぎすぎると、フォロワーとの信頼関係を損なう可能性も。まずは質の高いコンテンツを提供し、フォロワーとの関係性を築いたうえで、段階的に収益化を進めていくことをおすすめします。
関連記事:Instagramでマネタイズする方法7選|フォロワー数の目安や注意点も解説
インフルエンサーをSNSマーケティングに起用するメリット
インフルエンサーマーケティングは、企業にとって効果的なマーケティング手法であると同時に、インフルエンサー自身にとっても大きなビジネスチャンスとなっています。
ここでは、インフルエンサーマーケティングのメリットについてみていきましょう。
信頼性と共感を得やすい
インフルエンサーは、日々の投稿を通じてフォロワーとの信頼関係を構築しています。そのため、インフルエンサーからの商品やサービスの紹介は、通常の広告と比べて高い信頼性をもって受け止められることが強みです。
特に実際の使用体験に基づいた感想や詳細なレビューは説得力があり、購買意欲を高める効果があります。またインフルエンサー自身の世界観や価値観に共感しているフォロワーは、その推奨する商品やサービスにも自然と興味をもちやすい傾向にあります。
企業の視点からも、インフルエンサーの信頼性を活用することでブランドイメージの向上や商品の信頼性向上につながるでしょう。
ターゲティング精度が高い
各インフルエンサーには、特定の興味関心をもつフォロワーが集まっています。例えば美容系インフルエンサーには美容に関心の高いフォロワーが、ファッション系インフルエンサーにはトレンドやコーディネートに関心の高いフォロワーが集まるといった具合です。
このため、商品やサービスに合ったインフルエンサーを選定することで、効率的なターゲティングが可能になります。従来の広告と比べて、より具体的なニーズをもつ層にアプローチできる点が大きな特徴です。
またインフルエンサーのフォロワー属性データを活用することで、年齢、性別、居住地域などの詳細なターゲティングも実現できます。
広告感を与えずにPRできる
インフルエンサーの投稿は、通常のコンテンツの一部として自然な形で商品やサービスを紹介できます。このため、従来の広告のような押し付けがましさを感じさせることなく、効果的なPRが可能です。
特にインフルエンサーの日常生活や使用シーンの中で商品を紹介することで、視聴者は自然な形で商品の価値や使い方を理解することができます。またインフルエンサーならではの切り口や視点で商品を紹介してもらえるため、新たな商品価値を見出すことも可能です。
口コミが生まれやすい
インフルエンサーの投稿は、フォロワー間で共有されやすい特徴があります。魅力的な投稿内容はリポストやシェアを通じて自然な形で拡散され、さらなる認知拡大につながるサイクルを生み出すのです。
またSNSではフォロワー同士のコメントを通じて、商品やサービスに関する口コミが自然と生まれやすい環境が整っています。このような情報拡散は、広告では得られない価値のある効果をもたらすでしょう。
インフルエンサーの選定基準
インフルエンサーマーケティングの成功には、適切なインフルエンサーの選定が不可欠です。企業側にとっては効果的なマーケティング施策のため、インフルエンサー側にとっては自身の価値を高めるため、以下の選定基準を理解することが重要です。
フォロワーの属性が自社のターゲットと合致しているか
インフルエンサーマーケティングで最も重要なのが、フォロワー層と企業のターゲット層の一致です。例えば、10代向けの商品を展開する企業が40代以上のフォロワーが中心のインフルエンサーと組んでも、効果は限定的となってしまいます。
インフルエンサーにおいては自身のフォロワー属性を把握し、それに合った企業とのコラボレーションを目指すことが重要です。インサイトデータを活用して、フォロワーの詳細な分析を行いましょう。
過去の投稿内容が自社のブランドイメージと合うか
投稿内容とブランドイメージの整合性は、マーケティング効果を左右する重要な要素です。過去の投稿内容を確認し、トーン&マナーや価値観が自社のブランドイメージと合致しているかを慎重に判断する必要があります。
インフルエンサー側も、一貫性のある投稿内容を心がけ、自身のブランディングを確立することが大切です。特定のテーマに特化した投稿を続けることで、企業からの信頼も高まります。
フォロワー数以外の指標(閲覧数や再生回数)はどうか
フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率や投稿の閲覧数、動画の再生回数なども重要な指標となります。数字が大きければ良いというわけではなく、フォロワー数に対するエンゲージメントや、投稿内容に対する反応の質なども考慮する必要があります。
インフルエンサー側は、これらの指標を意識した投稿を意識し、フォロワーとの良好なコミュニケーションを築くことを心がけましょう。
炎上歴やフォロワー購入の過去がないか
信頼性の観点から、過去の炎上歴やフォロワー購入の有無も重要な判断基準となります。特に社会的な問題に発展するような炎上は、企業のブランドイメージにも大きな影響を与える可能性があります。
インフルエンサーにおいても、SNSの特性を理解し、適切な情報発信を心がけることが大切です。またフォロワー購入などの不適切な行為は長期的な信頼関係を損なう原因となるため、避けるようにしてください。
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インフルエンサーとしての活動は、個人の影響力を高め、新たな収入源となる可能性を秘めています。同時にインフルエンサーマーケティングは企業にとっても効果的なマーケティング手法であり、今後もその重要性は増していくでしょう。
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インフルエンサーマーケティングに役立つ情報を掲載するメディア『VLINK MAG』の編集部です。