
Instagram広告とは?種類や出し方・費用について解説

Instagramは、今や多くの企業がマーケティングに活用するプラットフォームとなりました。特にInstagramを活用した広告は、視覚的な訴求力と精度の高いターゲティングにより、費用対効果の高い広告手法として注目を集めています。
そこで本記事では、Instagram広告の基礎知識から出し方・費用まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Instagram広告とは
Instagram広告とは、Instagram上で配信される有料広告のことです。
Instagram広告は通常の投稿と同じようなフォーマットで表示されるため、広告感を抑えた自然な訴求が可能です。フィード、ストーリーズ、リール、発見タブなど、様々な配信面に対応しており、ユーザーの利用シーンに合わせた広告配信ができます。
また、Meta社が保有する膨大なユーザーデータを活用し、年齢・性別・地域だけでなく、興味関心や購買行動に基づいた細かなターゲティングを行える点も特徴の一つです。
Instagram広告の種類
Instagram広告の種類は、主に以下の7つに分けられます。
広告種類 | 特徴 | 配信先 |
---|---|---|
画像広告 |
| フィード |
動画広告 |
| フィード |
ストーリーズ広告 |
| ストーリーズ |
カルーセル広告 |
| フィード |
コレクション広告 |
| フィード |
発見タブ広告 |
| 発見タブ |
パートナーシップ広告 |
| フィード |
関連記事:Instagramのパートナーシップ広告とは?設定方法やポイントを解説
Instagram広告の出し方
Instagram広告を出稿する方法は、大きく分けて2つあります。それぞれの広告出稿方法をみていきましょう。
Instagramアプリで作成する場合
Instagramアプリから広告を作成する方法は、手軽さとスピード感が魅力です。
- Instagramアプリを開き、ビジネス用のプロアカウントに切り替える
- 広告にしたい投稿(フィード、リール、ストーリーズなど)を選び、「投稿を宣伝」をタップ
- 広告の目的(例:ウェブサイト誘導、プロフィールアクセス増加など)を選択する
- オーディエンス(ターゲット)を「おすすめのオーディエンス(自動)」または「自分で作成(カスタム)」で設定する
- 1日の予算と配信期間を入力する
- 内容を確認し、広告を配信開始する
アプリからの出稿は、初心者やシンプルな運用を希望する企業に適しており、短期間で広告を試したい場合にも有効です。ただし、詳細なターゲティングや複雑なキャンペーン設計には限界があるため、本格的な運用には他の方法も検討しましょう。
関連記事:Instagramのプロアカウントとは?切り替えの流れやメリットを解説
Meta広告マネージャで作成する場合
Meta広告マネージャは、Instagram広告の運用において最も詳細な設定と高度な管理ができるツールです。ターゲティングや配信面、クリエイティブの選択肢が豊富で、ABテストやリターゲティング、コンバージョン計測など高度な広告運用を行えます。
- Meta広告マネージャにログインし、FacebookページとInstagramプロアカウントを連携する
- 「キャンペーン作成」をクリックし、目的を選ぶ
- 広告セットでターゲット、予算、配信方法を設定する
- 広告クリエイティブ(画像、動画、カルーセルなど)を作成・設定する
- 配信プレビューや設定内容を最終確認し、広告配信を開始する
Meta広告マネージャは広告運用の自由度と分析機能が非常に高いため、本格的な広告戦略を展開したい企業に最適なプラットフォームです。
Instagram広告の費用
Instagram広告の費用は、主に「CPM(インプレッション課金)」「CPC(クリック課金)」「CPI(アプリインストール課金)」「CPV(動画視聴課金)」の4つの課金方式によって決まります。ここでは、それぞれの課金方式の特徴や費用相場、活用シーンについてみていきましょう。
CPM(インプレッション課金)
CPM(Cost Per Mille/インプレッション課金)は、広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金方式です。Instagram広告で最も一般的な課金モデルであり、特にブランド認知度の向上や新商品の告知など、多くのユーザーに広告を届けたい場合に適しています。
相場は1,000回表示あたり500円から1,000円程度とされますが、業種やターゲットの属性、広告の品質によって変動します。
CPM課金のメリットは、広告が必ずユーザーの目に触れるため、短期間で多くの人にメッセージを届けやすい点です。一方で、クリックやコンバージョンが発生しなくても費用がかかるため、直接的な成果を求める場合は他の課金方式との比較検討が必要です。
CPC(クリック課金)
CPC(Cost Per Click/クリック課金)は、広告がクリックされるたびに費用が発生する課金方式です。クリックされなければ費用は発生しないため、Webサイトへの誘導や資料請求、商品購入など、ユーザーの具体的なアクションを重視したい場合に適しています。
費用相場は1クリックあたり40円から100円程度ですが、ターゲット設定や広告の内容によって大きく変動します。
CPC課金のメリットは、興味を持ったユーザーだけに費用をかけられる点で、広告効果を明確に把握しやすいことです。ただし、クリック率が低い場合やクリック後のコンバージョン率が低い場合は、思ったほどの成果につながらないこともあります。
CPI(アプリインストール課金)
CPI(Cost Per Install/アプリインストール課金)は、広告経由でアプリがインストールされるごとに費用が発生する課金方式です。アプリのプロモーションに特化した課金モデルで、インストールが発生しなければ費用がかからないため、無駄な広告費を抑えつつ効果的にアプリのダウンロード数を増やせます。
費用相場は1インストールあたり100円から250円程度とされ、他の課金方式に比べてやや高めですが、確実に成果が得られるのが特徴です。一方で、インストール後のアクティブ率や継続利用率が低い場合は費用対効果が下がることもあるため、アプリ自体の魅力やユーザー体験の向上も重要です。
CPV(動画視聴課金)
CPV(Cost Per View)は、動画広告が一定時間以上再生された場合に費用が発生する課金方式です。Instagramでは2秒以上の連続再生や15秒以上の「ThruPlay」再生など、様々なカウント基準があります。
費用相場は1再生あたり4円から10円程度とされ、比較的低コストで多くのユーザーに動画を見てもらうことができます。
CPV課金のメリットは、実際に動画を視聴したユーザーにのみ費用が発生するため、広告費の無駄が少ない点です。ただし、動画のクオリティや冒頭数秒のインパクトが視聴維持率に大きく影響するため、クリエイティブの工夫が不可欠です。
Instagram広告を活用してみよう
Instagram広告は、視覚的な訴求力と高いターゲティング精度が魅力です。本記事で解説した広告の種類や出し方、費用の目安を理解することで、より効果的な運用が可能となります。
ただし、Instagram広告の効果を最大限に引き出すためには、広告だけでなく自社のInstagramアカウント自体も「見た人にとって魅力的で分かりやすい」状態に整えておくことが不可欠です。そこでおすすめしたいのが、リンクまとめサービス「VLINK(ブイリンク)」です。
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