インフルエンサーの収入の実態とは?フォロワー数別の収入目安も
「インフルエンサーってどのくらい稼げるの?」「フォロワーが増えたら、どれくらいの収入が期待できる?」
SNSでの発信を続けていると、誰もが一度は考えるのがインフルエンサーとしての収入についての疑問です。この記事ではフォロワー数別の収入目安から収入を安定させるためのポイントまで、インフルエンサーの収入に関する疑問を徹底的に解説します。
インフルエンサーの主な収入源
インフルエンサーには、主に以下のような収入源があります。
企業タイアップ・PR投稿からの収入
アフィリエイト広告収入
オリジナル商品販売による収入
その他の収益化手段
企業タイアップ・PR投稿からの収入
多くのインフルエンサーは、企業とのタイアップやPR投稿を主な収入源としています。PR投稿は、企業から依頼を受けた商品やサービスを、自身のブログやSNSでPRすることで報酬を得る仕組みです。
フォロワー数が多く影響力のあるインフルエンサーは、企業にとっても効果的なPRができる存在として重宝されています。案件は企業から直接依頼が来るほか、インフルエンサー向けのマッチングプラットフォームで獲得できるため、フォロワーの多い方は登録を検討してみましょう。
アフィリエイト広告収入
アフィリエイト広告もインフルエンサーの収入源です。SNSやブログに貼った商品やサービスのリンクから報酬を得る仕組みのため、常に発信をしているインフルエンサーに合った収入源といえるでしょう。
また企業とタイアップするほどのフォロワーがいないインフルエンサーでも、アフィリエイト広告はASP(アプリケーションサービスプロバイダ)に登録するだけで始められます。バリューコマースのように、インフルエンサーに強みをもつASPもあるため、ぜひチェックしてみてください。
オリジナル商品販売による収入
オリジナル商品を販売して収入を得ているインフルエンサーもいます。フォロワーには根強いファンがいるため、インフルエンサーのオリジナルブランド商品を欲しいと思う人は多いでしょう。
フォロワーとの距離感が近いインフルエンサーは、消費者が求める商品を開発しやすいのもメリットです。またインフルエンサーが発信を行うSNSはネットショップと連携しやすいため、EC販売もスムーズに始められます。
その他の収益化手段
インフルエンサーには、他にもさまざまな収益化手段があります。ライブ配信での投げ銭や、定額料金で商品やサービスを提供するサブスクリプションサービスの販売なども可能です。インフルエンサーの経験を生かして、コンサルティングやアカウント運用の代行もできるでしょう。
また一定期間スポンサー契約を結んだり、外部のWebメディアで専門分野の寄稿したりするインフルエンサーもいます。特定のジャンルに強いタイプのインフルエンサーに、そのような機会が多いようです。
フォロワー数別の収入目安
ここではインフルエンサーの報酬がどの程度になるのか、収入の目安を紹介します。企業案件の場合、フォロワー数×単価で報酬が発生するため、フォロワーの数を1万人・5万人・10万人と3つのパターンに分けてそれぞれの収入例を解説しました。単価は1~5円と幅がありますが、ここでは「3円」をベースとしています。
1万人の場合の収入例
フォロワー1万人程度のインフルエンサーでは、1投稿×単価3円×1万人=3万円の報酬が発生します。案件の獲得数による月収は以下の通りです。
案件数3件の場合:3万円×3案件=月収9万円
案件数5件の場合:3万円×5案件=月収15万円
ただし1万人程度のインフルエンサーは、依頼される案件の単価も低くなる傾向にあるため、実際には単価1円ということもあるでしょう。その場合は1投稿あたり1万円の報酬が発生し、以下のような月収となります。
案件数3件の場合:1万円×3案件=月収3万円
案件数5件の場合:1万円×5案件=月収5万円
このように、単価次第では月収がかなり減ることがわかります。フォロワー1万人のうちは収入がなかなか安定しづらいかもしれません。
5万人の場合の収入例
次に、フォロワー5万人を抱えるインフルエンサーの収入例を見てみましょう。1投稿×単価3円×5万人=15万円の報酬が発生します。案件の数が増えるとどうでしょうか。
案件数3件の場合:15万円×3案件=月収45万円
案件数5件の場合:15万円×5案件=月収75万円
計算上は、フォロワー1万人の場合と比べて月収が大きく変わります。しかし実際には、フォロワー数に比例して企業の負担が増えるため、依頼がそう多くなるわけではありません。むしろ企業が費用を抑えようとするために、フォロワー数の少ないインフルエンサーが選ばれる場合もあります。
1投稿あたりの報酬が増えたとしても、依頼される案件の数は思ったより少なく、それほど収入増とならない人もいるようです。フォロワー5万人でインフルエンサーとして生計を立てられるかどうかは、案件をどれだけ獲得できるかによって決まるでしょう。
10万人以上の場合の収入例
フォロワーの数が10万人以上いるインフルエンサーは、1投稿×単価3円×10万人=30万円の報酬となります。案件数が1件でもフルタイムで働く人と同じくらいの月収を得られることとなり、専業でインフルエンサーをしても生計が立てられそうです。
またフォロワー数10万人以上のインフルエンサーは、依頼される案件の単価も上がる可能性があります。以下は、単価4円と5円の場合の収入例です。
単価4円・案件数3件の場合:(1投稿×4円×10万フォロワー)×3案件=月収120万円
単価5円・案件数3件の場合:(1投稿×5円×10万フォロワー)×3案件=月収150万円
フォロワー10万人を達成するのは簡単なことではありませんが、目標となる数値として覚えておきましょう。
インフルエンサーの平均年収データ
ここからは、インフルエンサーの実際の平均年収を紹介します。
インフルエンサーサービス「Find Model」を提供しているソーシャルワイヤー株式会社により、2023年春にインフルエンサー調査が行われました。調査結果によると、インフルエンサー全体の平均年収は110.5万円です。
副業インフルエンサーと専業インフルエンサーに分けて、それぞれの平均年収も見てみましょう。
副業インフルエンサーの平均収入
調査では、副業インフルエンサーの平均年収は60.1万円で、月収にすると約5万円です。またフォロワー数は平均3万3654人という結果も出ていますので、副業である程度の収入を得る目安として、フォロワー3万人を目指すとよいでしょう。
副業インフルエンサーの割合は全体の8割近くを占め、本業は会社員が最も多く、そのほかフリーランスや主婦などさまざまでした。なかでも目立った職種はモデルで、仕事柄インフルエンサーと両立しやすいようです。
専業インフルエンサーの平均収入
専業インフルエンサーの平均収入は288.5万円という結果が出ていました。月収にすると約24万円です。平均フォロワー数は5万1366人なので、フォロワー数5万人を目指すことで専業インフルエンサーとしてやっていける可能性が出てきそうです。
また、専業インフルエンサーの数は前年より8.4%増加しているという結果もあり、インフルエンサーとして生活できるレベルの収入を得る人は増えていることがわかります。
最高年収はどれくらい?
調査では、専業インフルエンサーの最も高い年収は7,000万円でした。前年の最高年収は3,000万円で、金額が大きく跳ね上がっています。また副業インフルエンサーの最高年収も、1,000万円という結果が出ていました。
インフルエンサーの人口は増えているため、全体で見ると一人あたりの収入は下がる傾向にあります。しかし、影響力が大きくPR効果があると企業からみなされたインフルエンサーは、しっかり報酬を得られているようです。
収入を安定させるためのポイント
ここからは、インフルエンサーが収入を安定させるためのポイントを解説します。一時的な収益化はできても、長く安定的に活躍することは難しいものです。インフルエンサーとして活動するにあたっては、以下の点を意識しましょう。
初期設計を行い投稿の戦略をはじめに立てる
信頼性を高める意識をもつ
炎上に気をつける
初期設計を行い投稿の戦略をはじめに立てる
インフルエンサーとして安定した収入を得るためには、初期設計が大切です。戦略を立て一貫性をもった投稿をすることによって、世界観が確立し、共感を得られるからです。
具体的にはジャンルやターゲットを明確にし、どのようなハッシュタグを活用するのかも考えたうえで発信を始めましょう。また投稿頻度もある程度決め、一定のペースを守ることで安定した発信を続けられます。
信頼性を高める意識をもつ
フォロワーや企業に対する信頼性が高まるよう意識して発信することも大切です。フォロワーはインフルエンサーの発信内容や世界観に共感してフォローしています。自分というブランドを管理する意識をもって活動し、フォロワーの期待に応えていきましょう。
また企業に対しては、連絡や期限などのビジネスの基本を忘れず、一つひとつの案件と丁寧に向き合う必要があります。自分の発信内容と合わない案件であれば、時には断る勇気をもって自分のブランドを維持することも、長い目で見て信頼されるインフルエンサーとなる秘訣です。
炎上に気をつける
炎上には最も気をつけましょう。どんなにインフルエンサーとして人気が出ても、一度の不適切な投稿ですべてが台無しになることもあり得ます。発信する際は、以下のことを意識しましょう。
不確かな情報を発信しない
差別や配慮に欠ける内容になっていないか確認する
賛否両論あるニュースやテーマに反応しない
炎上する可能性のある投稿をシェアしない
誤った言葉や表現に気をつける
正確な情報を、読み手の気持ちにも配慮した適切な言葉で発信すれば、炎上リスクは最小限に抑えられます。
ツールをうまく使うことでも収益が安定する
インフルエンサーの収入は、フォロワー数や活動内容によって大きく異なります。初期設計において適切な戦略を立てたうえで信頼性の高い運用を行えば、副業として月に数十万円、本業として年収1,000万円以上を稼ぐことも可能です。
フォロワーを増やすためには、プロフィールページを充実させるのも一つの手です。「VLINK」のようなプロフィール作成サービスを使用してはいかがでしょうか。
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VLINKを活用して自分を効果的にブランディングし、長く安定した収入を得られるインフルエンサーを目指しましょう。
インフルエンサーマーケティングに役立つ情報を掲載するメディア『VLINK MAG』の編集部です。