
Instagramのリールとは?投稿方法や効果的な動画を作るコツを解説

SNSでの動画投稿が主流となるなか、Instagramのリール機能が注目を集めています。
リールとは、最大3分のショート動画を投稿・共有できる機能です。フォロワー以外にもリーチしやすく、ブランド認知やファン獲得に効果的だといわれています。
この記事では、リールを使うメリットや基本的な投稿方法を解説します。再生回数が伸びるリール用動画を作るコツについても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
Instagramのリールとは
Instagramのリールは、最大3分の短い動画を作成・共有できる機能です。音楽やエフェクトを活用して魅力的なコンテンツを作成できるのが特徴であり、2020年8月のリリース以来、多くのユーザーに親しまれています。
ここではInstagramのリールについて、ストーリーズ・動画投稿との違いについて理解しておきましょう。
リールとストーリーズの違い
リールとストーリーズは、どちらもInstagram上で動画を共有できる機能ですが、下記のようにいくつかの違いがあります。
表示場所:リールはフォロワーのフィードやリールタブ、「発見」タブなどに長期間表示されますが、ストーリーズはユーザーのプロフィール上部に24時間だけ表示されます。
動画の長さ:リールは最大3分まで投稿できますが、ストーリーズは60秒までです。
編集機能:リールは音楽やエフェクトを豊富に使用でき、編集機能も充実しています。ストーリーズにも一部の編集機能はありますが、リールほど多様ではありません。
リーチの範囲:リールはアルゴリズムによって広範囲のユーザーに表示される可能性がありますが、ストーリーズは主にフォロワーに向けて発信されます。
これらの違いから、リールはストーリーズよりも広範囲のユーザーに長期的にアプローチできるコンテンツ形式であるといえます。
リールと動画投稿の違い
続いて、リールと通常の動画投稿の違いを見ていきましょう。
動画の長さ:リールは最大3分までですが、通常の動画投稿は60分まで可能です。
編集機能:リールは音楽の追加、スピード調整、エフェクトの適用など、豊富な編集ツールを提供しています。一方、通常の動画投稿の編集機能はより基本的なものに限られます。
表示場所:リールは専用のタブや「発見」タブに表示されるため、フォロワー以外のユーザーにも見つけられやすくなっています。通常の動画投稿は主にフォロワーのフィードに表示されます。
アルゴリズムの扱い:Instagramは現在、リールを積極的に推進しており、リールはアルゴリズム上で優遇される傾向にあります。そのため、リールは通常の動画投稿よりも多くのユーザーの目に触れる可能性が高くなっています。
動画投稿もストーリーズ同様、基本的にはフォロワー向けの投稿です。リールはフォロワー以外のユーザーにも見つけられやすいことから、フォロワー獲得に効果的なコンテンツといえるでしょう。
Instagramのリールを使うメリット
ここからは、Instagramのリールを使うメリットを3つ解説します。
アカウントの認知度向上やフォロワー増加につながりやすい
リールの最大のメリットは、アカウントの認知度向上やフォロワー増加につながりやすい点です。
リールは「発見」タブや「リール」専用タブに表示されるため、通常の投稿よりも多くのユーザーの目に触れる機会が増えます。さらにリールは自動再生される仕様であり、ユーザーが意図的に選択しなくても動画が再生されます。これらの性質によりアカウントの存在を知ってもらいやすく、興味を持ったユーザーがフォローしてくれる可能性が高まるのです。
実際にリールを活用してフォロワーが増加したクリエイターの事例もあることから、アカウントの認知度向上やフォロワー獲得に効果的な手段といえるでしょう。
ターゲット層にアプローチしやすい
ターゲット層にアプローチしやすい点も、リールのメリットです。
リールは、ユーザーの興味関心に基づいて表示されるアルゴリズムを採用しています。そのため自分のコンテンツに興味を持ちそうなターゲット層に効率的にアプローチできます。
例えばファッションに関するリールを投稿すれば、ファッションに興味のあるユーザーに優先的に表示される可能性が高くなります。ターゲット層との親和性が高いコンテンツを継続的に発信することで、ファン化につなげることも期待できるでしょう。
ブランドイメージを表現しやすい
リールを活用することで、ブランドの世界観やコンセプトをより具体的かつ魅力的に表現できます。テキストや音楽、エフェクト、スタンプなどの要素を組み合わせた独自性の高い動画コンテンツは、ブランディングに効果的です。
例えば、商品の使用方法を詳細に紹介する、製品の質感や音を視聴者に伝えるといった使い方や、場所の具体的な規模感やイメージを視覚的に伝える使い方も可能です。
多くの情報を効果的に詰め込むことで、ユーザーに対してブランドイメージを明確に伝達することができ、印象に残るコンテンツを作成できるでしょう。
Instagramリールのアルゴリズム
Instagramリールは、多くのユーザーにリーチできる強力なコンテンツ形式ですが、その表示には独自のアルゴリズムが大きく関係しています。
フォロワー以外にも届く可能性があるため、どのような要素が再生回数や表示回数に影響を与えているのかを理解することは非常に重要です。
ここでは、Instagramが重視しているとされる4つの要素について詳しく解説します。
音源ページへの移動の可能性
Instagramリールでは、使用されている音源がユーザーの興味関心を推測する指標の一つとなっています。
特に、ユーザーがリール内で使用されている音楽をタップし、音源ページに遷移した場合、それは「興味度が高い行動」と見なされ、アルゴリズム上も評価が高まります。
多くのユーザーが音源をチェックするようなリールは「魅力的である」と判断され、他のユーザーのおすすめ欄に表示されやすくなる特徴もあるのです。流行中の楽曲やトレンドに合った音源を選ぶことで、リーチの可能性を高めることができます。
視聴完了率
リール動画がどれだけ最後まで視聴されているかといった、「視聴完了率」もアルゴリズムに大きな影響を与えます。
再生開始から終了までの視聴率が高いほど、Instagramはそのリールを「ユーザーにとって価値がある」と判断し、より多くの人に表示する仕組みです。
動画の冒頭で視聴者の関心を引く構成にしたり、長すぎずテンポの良い内容にすることで、完了率の向上が期待できます。特に15秒〜30秒前後のコンテンツは、最後まで見られる傾向が高く、拡散のチャンスが広がります。
「いいね!」の可能性
「いいね!」はリールへのポジティブな反応として扱われ、アルゴリズムにおける重要な指標の一つです。
視聴者が共感したり、面白いと感じたりしたときに「いいね!」を押すため、その回数が多ければ多いほどリールの評価が高くなります。
キャプションや映像に感情を動かす要素を取り入れたり、共感を呼ぶテーマを選ぶことで「いいね!」の数を増やすことができるでしょう。
コメントや保存と比べても、アクションまでの心理的ハードルが低いため、視聴者の反応を得やすい施策です。
再シェアの可能性
リールがシェアされる回数も、拡散力を高める上で大きな要素です。
ユーザーがDMやストーリーズで他の人に共有する行動は、「このコンテンツは人にすすめたい」と思わせる強い動機によるものとされ、Instagramにとって非常に価値の高いシグナルです。
情報性の高い内容、笑えるシーン、共感できる瞬間などは、再シェアされやすい傾向があります。リールの終わりにシェアを促すメッセージを添えるのも、効果的な工夫のひとつです。
Instagramのリール投稿方法
Instagramでリールを投稿する方法は、以下の5つのステップで簡単に行うことができます。それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
1. リール作成画面を開く
リールの作成を始めるには、まずInstagramのホーム画面の下部にある「+」アイコンをタップし、表示されるオプションから「リール」を選択します(プロフィールページの右上にある「+」アイコンからも「リール」を選択できます)。
2. 動画を撮影または選択する
リール作成画面を開くと、「カメラ」「テンプレート」「おすすめ」などのオプションが表示されます。
その場で撮影する場合は「カメラ」を選択し、画面下部の撮影ボタンを押して撮影を開始します。撮影中は画面上部に表示される秒数を確認しながら、好きなタイミングで撮影を止めることができます。またタイマー機能を使えば、ハンズフリーでの撮影も可能。タイマーは3秒または10秒に設定でき、カウントダウン後に自動で撮影が始まります。
既存の動画・写真を使用する場合は、画面下部のカメラロールから任意の動画・写真を選択するか、「テンプレート」を選択しましょう
3. 動画を編集する
撮影または選択した動画は、Instagram上で簡単に編集することができます。編集画面では音楽の追加、エフェクトの適用、テキストの挿入、スタンプの追加など、さまざまな編集オプションが利用可能です。
テンプレートを活用すれば、すでに設定されている音楽やテキストを使うこともできます。動画や写真を当てはめるだけで簡単におしゃれなリールを作れるため、初心者にもおすすめです。
4. 投稿の詳細(キャプションやサムネイルなど)を設定する
動画の編集が完了したら、投稿の詳細を設定します。キャプションやサムネイル(カバー)に加えて、場所やタグ付けなども設定可能です。
また「オーディエンス」では、公開範囲を設定することもできます。全員にシェア、親しい友達のみにシェアなど、目的に応じて選ぶようにしましょう。
5. 「シェア」をタップしてリールを投稿
すべての設定が完了したら「次へ」ボタンをタップし、「シェア」を選択します。これでリールの投稿は完了です。
再生回数が伸びるリール用動画を作るコツ
Instagramのリールで高い再生回数を獲得するには、いくつかのポイントがあります。ここでは、効果的なリール用動画を作成するためのコツを押さえておきましょう。
冒頭3秒で視聴者の興味を引く
リール用の動画の成功は、最初の3秒にかかっているといっても過言ではありません。冒頭で視聴者の興味を引くことができなければ、素通りされてしまう可能性が高くなるからです。
視聴者の興味を引くには、インパクトを重視しましょう。鮮やかな色使いや意外性のある映像は、視聴者の目を引きやすいです。また「あなたが毎日やっている○○、実は逆効果かもしれません」のように、続きを見たくなるような興味深い質問を提示するのも効果的です。
テンポよく、短く、飽きさせないことが大切
リール用動画は最大3分ですが、視聴者の集中力を維持するにはテンポよく、短く、飽きさせない構成が大切です。長すぎる動画は視聴者の興味を失わせる可能性があるため、15秒から30秒程度の短い動画を目指すのが理想的といえます。
テンポよく進行するために、1つのシーンを長く続けすぎないようにしましょう。2〜3秒ごとにカット割りを入れることで、視聴者の目を引き続けることができます。また、動きのある映像や、カメラワークに変化をつけることも効果的です。
トレンドの音源や人気の音楽を使用する
リールの魅力の一つは、音楽やサウンドエフェクトを効果的に使用できる点です。トレンドの音源や人気の音楽を使うことで、視聴者の興味を引き、より多くの再生回数を獲得できる可能性が高まります。
Instagramでは、現在流行している音源を簡単に見つけることができます。リール作成画面の「音楽」タブから、人気の音源をチェックし、自分の動画に合うものを選びましょう。また、他のユーザーの人気リールで使用されている音源を自分の動画に取り入れるのも効果的です。
重要なポイントにはテロップをつける
リールは、音声がオフの状態で再生されることも多いため、テロップの活用が非常に重要です。重要なポイントにテロップをつけることで、音声がオフでも内容を理解してもらえるようになります。
テロップを効果的に使用するためには、以下のポイントに注意しましょう。
フォントは読みやすいものを選び、サイズも適切に設定する
背景色とのコントラストを考慮し、文字が見やすくなるよう工夫する
テロップの表示タイミングを音声や映像と同期させる
テロップにアニメーション効果を加えるのも効果的
ただしテロップを入れすぎると逆効果になる可能性もあります。重要なポイントに絞ってテロップを入れ、視聴者が映像に集中できるようにすることが大切です。
簡単な起承転結をつけ、最後まで見たくなる構成にする
リールを最後まで見てもらうためには、簡単な起承転結をつけ、ストーリーズ性のある構成にすることが効果的です。
起承転結のある構成を15秒から30秒の短い動画に凝縮するのは難しく感じるかもしれませんが、練習を重ねることで上手くなっていきます。例えば、「朝の時間を有効活用する方法」というテーマであれば、以下のような構成が考えられます。
起:「朝の時間を無駄にしていませんか?」
承:「多くの人が朝の貴重な時間を有効活用できていない現状を説明」
転:「簡単にできる朝活のコツを3つ紹介」
結:「これらを実践して、充実した1日をスタートさせましょう」
このような構成にすることで、視聴者は最後まで動画を見たくなり、完全視聴率の向上につながります。
Instagramのアルゴリズムでは「完全視聴率の高い動画=人気の高い投稿」とみなされます。そのためリールの構成を工夫し完全視聴率を高めることで、より多くのユーザーのフィード上で優先的に表示されるようになるでしょう。フォロワー数やエンゲージメントの増加につながることが期待できます。
Instagramリールを企業が活用する目的
Instagramリールは、短尺ながらも強い訴求力を持つコンテンツ形式として、多くの企業がマーケティングに取り入れています。従来の投稿やストーリーズと比較して、リールには拡散性や没入感といった独自のメリットがあり、ブランド認知や集客を目的とした施策に効果的です。
ここでは、企業がリールを活用する主な目的を3つに分けてご紹介します。
フォロワー外への新規アプローチがしやすい
Instagramリールの最大の特徴は、フォロワー以外にも表示される仕組みにあります。リールは発見タブやおすすめフィードに掲載されやすく、アルゴリズムによって関連性の高いユーザーに届けることも可能です。
そのため、企業アカウントがまだフォローされていないユーザーにもアプローチでき、新たなファン層の獲得につなげることもできるでしょう。
広告費をかけずにオーガニックで拡散できる点も、コストパフォーマンスの高い手段として魅力的です。
バズりやすい
リールは短編動画でテンポも良いので、ユーザーの関心を引きやすく、拡散しやすい特性を持っています。特にトレンド音源やハッシュタグ、ユーモア・驚きのある演出を取り入れた動画は、多くの人にシェアされやすくなります。
企業が自社の商品やサービスを「面白く」「わかりやすく」紹介することで、リール経由で一気に認知が広がる可能性も少なくありません。
中小企業や個人ブランドにとっても、大きなチャンスとなるコンテンツなのです。
手軽かつ没入感が高い
リールはスマートフォン一つで簡単に撮影・編集・投稿が可能で、制作コストを抑えつつ視覚的に訴求力のあるコンテンツを発信できるのが魅力です。
縦型動画のフルスクリーン表示は、ユーザーに強い没入感を与えるため、メッセージを短時間で効果的に届けることができます。また、テキストや音楽の組み合わせ次第で、感情を動かすコンテンツにも仕上がるため、ブランディングや商品訴求との相性も抜群です。
短めのショート動画でも、しっかりと動画を作り込むことで、着実にフォロワーを増やし、認知度を高めていくこともできます。また、統一感のあるリール投稿を心がけることで、ブランディングにもつながるので、構成や統一感なども考えて投稿するようにしましょう。
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リールは、短時間で効果的に自己表現やブランディングができる強力なツールです。魅力的なコンテンツを作成することで、フォロワーを増やし、エンゲージメントを高めることができるでしょう。
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