X(旧Twitter)を収益化させる方法|条件や仕組み・運用のポイントを解説
「SNSでの発信を収入に変えたい」「フォロワーが増えてきたので、そろそろ収益化を考えたい」とお悩みではありませんか?X(旧Twitter)には、2023年7月に開始された収益化プログラムのほか、様々な収益化の手段があります。
そこで本記事では、Xを収益化させる方法について詳しく解説します。収益化を成功させるアカウント運用のコツについても紹介していますので、収益化を目指している方はぜひ最後までご覧ください。
X(旧Twitter)の収益化プログラムとは
Xの収益化プログラムとは、2023年7月に開始されたクリエイター向けの収益化システムです。2024年10月に大幅な改革が行われ、より質の高いコンテンツ制作者に報酬が還元される仕組みへと進化しました。
ここでは、Xの収益化プログラムについて、仕組みや条件、注意点を詳しくみていきましょう。
収益化プログラムの仕組み
Xの収益化プログラムでは、プレミアムサブスクリプションの最大25%がクリエイターに直接支払われます。ここでいうサブスクリプションとはXが提供している有料サービスのことで、プレミアム会員(月額980円)とプレミアムプラス会員(月額1,960円)から得られる収益がクリエイターに還元される仕組みです。
ただし、単純に収入の25%が配られるわけではありません。還元額は、以下の要素によって決定されます。
- いいね
- リプライ
- ブックマーク
- コンテンツの視聴時間
特にプレミアムユーザーからの反応が収益化スコアに大きく影響を与えるほか、ユーザーの滞在時間が長いほど、より高い収益が期待できるとされています。
以前は広告表示による収益が還元額に影響する仕組みでしたが、2024年11月8日からはエンゲージメントベースの収益システムへと移行しました。これにより、投稿の返信欄に表示される広告からは収益が発生しなくなり、代わりにコンテンツの質とユーザーからの反応が重視されるようになっています。
収益化プログラムの利用条件
収益化プログラムの利用条件は、以下の通りです。
- Xの利用規約を遵守していること
- Xプレミアムに加入していること(月額980円~)
- Xの収益化プログラムが提供されている国に居住していること
- プレミアムユーザーのフォロワーが500人以上いること
- 過去3ヶ月間で500万以上のインプレッション数を記録していること
参考:Creator Revenue Sharing | X Help
このように収益化プログラムの利用条件は高く、一定以上の影響力を持つアカウントでなければ利用することができません。
収益化プログラムの懸念点
Xの収益化プログラムには、いくつかの懸念点が存在します。
- 安定した収入を得ることが難しい
- 収益がプレミアム会費(月額980円~)を下回る場合は赤字となってしまう
- 利用条件をクリアすることが難しい
- 収益を意識するあまり、過度なフォロー・アンフォロー操作やスパム的な投稿を行ってしまうケースがみられる
上記から、著名ではない一般ユーザーが収益化プログラムでまとまった収益を得るのはかなり難しいといえるでしょう。利用条件をクリアするだけでも困難であることから、Xを活用して収益を得るなら別の方法を検討しながらアカウントを成長させていくことをおすすめします。
X(旧Twitter)を収益化させるその他の方法
収益化プログラム以外にも、Xには様々な収益化の手段が存在します。以下では、具体的な方法とその活用方法について詳しくみていきましょう。
Xの公式機能(投げ銭・有料チケット制スペースなど)を活用する
Xには、収益を得るための公式機能が複数用意されています。なかでも活用のハードルが比較的低いものが「Tips(投げ銭)機能」と「有料チケット制スペース」です。
機能 | 詳細 |
Tips(投げ銭)機能 |
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有料チケット制スペース |
|
これらの公式機能は、収益化プログラムと併用することも可能です。
企業のPR案件を受注する
インフルエンサー向けの収益化方法として、企業のPR案件を受注することも挙げられます。企業からのPR依頼を受け、投稿を行うことで報酬を得られる仕組みです。
案件の単価はフォロワー数とフォロワー単価(Xの場合1~4円)をかけ合わせて計算するケースが多く、例えば3万フォロワーのインフルエンサーの場合は1投稿あたり3~12万円程度の報酬が期待できます。
PR案件を受注する方法としては、以下が挙げられます。
- インフルエンサーマッチングサイトに登録する
- インフルエンサー事務所に所属する
- 企業に直接営業する
ECサイトに誘導する
Xの投稿やプロフィールから自身が運営するECサイトに誘導することも、効果的な収益化の方法です。商品やサービスをXで紹介し、ECサイトのリンクを貼ることで購入につなげることができます。
近年ではBASEやSTORESなど無料のECサイト作成サービスも充実しており、個人がECサイトを立ち上げるハードルも低くなっていることから、企業だけでなく個人にもおすすめの収益化方法といえるでしょう。
有料noteや電子書籍を販売する
専門知識や経験を活かした有料コンテンツの販売も、Xの収益化方法の一つです。
例えばnoteでは、記事単位での販売やマガジン形式での定期購読など、様々な形式でコンテンツを提供できます。また電子書籍は、AmazonのKindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)を活用することで、比較的容易に出版が可能です。
これらの有料コンテンツは長期的に収益を生むほか、専門性の高さをアピールするポートフォリオとしても機能します。資格試験対策やビジネススキル、趣味の専門知識など、特定分野での実践的なノウハウを持つ方に適した収益化方法といえます。
アフィリエイトサイトやブログに誘導する
Xでのアフィリエイトは、比較的ハードルが低い収益化手段です。
自身の投稿テーマと相性の良い商品・サービスを紹介すれば、自然な形で収益が発生するでしょう。例えば日々のスキンケア情報や美容トレンドについての投稿を行っているアカウントであれば、美容製品のアフィリエイトは受け入れやすくなります。
ASPによってはXに直接広告リンクを掲載することを禁止しているため、まずは自身のブログへ誘導し、そこからアフィリエイトリンクに誘導する方法がおすすめです。またアフィリエイト目的の投稿には必ず「#PR」表記をつけ、ステルスマーケティング防止に努めましょう。
X(旧Twitter)の収益化を成功させるコツ
Xでの収益化を成功させるためには、戦略的なアプローチが必要です。以下では、アカウントの基本的な設定から投稿の質の向上まで、具体的なコツを解説していきます。
プロフィールを最適化する
プロフィールは、アカウントの顔となる重要な要素です。特に収益化を目指す場合、プロフィールの最適化は必須となります。
以下のポイントを意識して設定や見直しを行いましょう。
- プロフィール画像(アイコン):顔写真やロゴなど、一目で分かりやすいものを選ぶ
- ヘッダー画像:提供する価値や専門性を視覚的に表現できるデザインが効果的
- プロフィール文:「誰に」「何を」提供するのかを明確に記載する。改行を効果的に使用し、読みやすさを意識した構成を心がける
- リンク欄:ブログやECサイト、noteなど、収益に直結するサイトへの導線を設置する
特にリンク欄は、収益に直結する重要な部分です。Xのリンク欄に設置できるリンクは1つだけなので、複数のリンクを設置する際はVLINKのようなリンクまとめサービスを利用しましょう。
質の高い投稿を心がける
Xの投稿は、量ではなく質を重視することが大切です。特に2024年からは、収益化プログラムにおいてもプレミアムユーザーからのエンゲージメントが重視されるようになったため、より一層の質の向上が求められています。
質の高い投稿を行うコツとしては、具体的かつ実践的な情報を含むことが挙げられます。一般的な情報の羅列ではなく、自身の経験や知見に基づいた独自の視点を提供することで、フォロワーの興味を引くことができるでしょう。
時事的な話題やキーワードを取り入れる
時事的な話題は、注目を集めやすいものです。自身の専門性や投稿テーマと絡めて適度に取り入れることで、エンゲージメント率を高められます。
またハッシュタグの活用も効果的です。トレンド入りしているハッシュタグを確認し、関連する内容を投稿に含めれば、新たなユーザーへのリーチが期待できます。ただし過度な使用は逆効果となるため、ハッシュタグの使用は2~3個程度に留めましょう。
ユーザーと積極的にコミュニケーションをとる
フォロワーとの良好な関係構築は、収益化の基盤となります。リプライやいいねは積極的に行いましょう。特に質問や相談には丁寧に対応することで、アカウントの信頼度を高めることができます。
ただし過度なリプライやいいねはスパム行為とみなされる可能性があるため、適度な頻度を保つことが重要です。
また、コミュニケーションの質も意識すべきです。単なる「ありがとうございます」といった形式的な返信ではなく、相手の投稿内容に対する具体的な感想や専門的な知見を活かしたアドバイスなど、価値のある返信を心がけましょう。
複数の収益源を組み合わせる
収益の安定化には、複数の収益源を組み合わせることが効果的です。例えば、企業案件を基盤としながら、アフィリエイト収入やnoteの有料記事など様々な収益源を組み合わせることで、リスク分散が可能となります。
このとき重要なのが、各収益源の特性を理解することです。例えば無料のnoteで信頼を獲得し、より詳しい情報は電子書籍で提供するというように、段階的なアプローチを踏むことで収益を得やすくなります。
導線設計の見直し・改善を行う
収益化を成功させるには、導線設計が重要です。プロフィールのリンクや固定ポストなどを活用して、フォロワーを適切な場所へ誘導しましょう。
特に重要なのは、フォロワーの行動パターンを理解し、自然な流れでの誘導を心がけることです。例えば投稿内容に関連する商品やサービスを紹介する際は、まずは価値ある情報を提供し、その解決策として商品を提案するという流れが効果的でしょう。
さらに、投稿内でのリンクの使い方も工夫が必要です。単にリンクを貼るだけでなく、そのリンク先で得られるメリットを具体的に説明することで、クリック率を高めることができます。
アナリティクスで分析を行う
Xの収益化において、アナリティクスの活用は不可欠です。
アナリティクスでは、インプレッション数、エンゲージメント率、プロフィールへのアクセス数など、様々なデータを確認することができます。これらの指標を分析することで、どのような投稿が効果的なのか、最適な投稿時間はいつなのかなどを把握できるため、より効率的な運用が可能となるでしょう。
Xのアナリティクスを利用するにはプレミアムプラン(月額980円)以上への加入が必要となりますが、様々な指標を確認・分析できることから、投資に見合う価値のある機能といえます。
関連記事:X(旧Twitter)アナリティクスの使い方|目的別の分析方法やコツも
X(旧Twitter)の収益化に向けてアカウントを整備しよう
Xでの収益化には、様々な方法があります。成功の鍵は、これらの手法を組み合わせながら、質の高いコンテンツを継続的に発信することです。
またプロフィールからの導線設計も重要な要素となります。複数の収益化手段を活用する場合、各種SNSやブログ、ECサイトなど、様々なリンクをプロフィールに掲載する必要があるでしょう。しかしXのプロフィール欄にはリンクが1つしか設置できないため、どのリンクを貼るべきか悩んでしまうかもしれません。
そこで活用すべきが、リンクまとめサービスです。
リンクまとめサービス「VLINK(ブイリンク)」は、以下のような特徴をもっており、Xの運用を効果的に行えます。
- 複数のSNSやWebサイトのリンクを1つのページにまとめられる
- 商品情報やおすすめ情報をまとめて紹介できる
- あなたの「好き」を簡単にシェアできる
VLINKを活用した効果的な導線設計を行い、収益化の成果を最大化していきましょう。
インフルエンサーマーケティングに役立つ情報を掲載するメディア『VLINK MAG』の編集部です。