Instagramの認証バッジ(公式マーク)とは?メリットや条件、却下時の対処法を紹介
インフルエンサーとして活動している方やビジネスにInstagramを活用している事業主にとって、認証バッジの有無は成果を左右する重要な要素です。フォロワー獲得や信頼性向上のために認証バッジの取得を検討している方は、取得するメリットや要件、申請方法を正しく理解しておくことが大切です。
この記事では、認証バッジの効果や取得方法を詳しく説明します。申請のコツと審査に落ちたときの対処法についても紹介するので、ビジネスにInstagramを活用したいと考えている方は、ぜひお役立てください。
Instagramの認証バッジ(公式マーク)とは?
Instagramの認証バッジは、ユーザー名の右側に表示されるチェックマークのことを指します。「公式マーク」と呼ばれることもあり、文字どおりそのアカウントが公式なものであることを示しています。
まずは、認証バッジの概要をみていきましょう。
Instagramの認証バッジの役割
認証バッジは、Instagramが公式に認めたアカウントであることを示すマークです。
認証バッジの役割は、アカウントの信頼性を高め、フォロワーに安心感を与えることです。このバッジは勝手に付くものではなく、申請して審査を通過したアカウントだけに表示されます。
特に有名人や企業、インフルエンサーにとって、認証バッジの取得は非常に重要です。アカウントが本物であることを示せれば、ユーザーに安心してフォローやコメントをしてもらいやすくなります。
認証バッジとMeta認証の違い
Instagramの認証バッジとあわせて押さえておきたい機能として、「Meta認証」が挙げられます。
Meta認証は、Meta社が提供するサブスクリプションサービスです。InstagramやFacebookの全ユーザーを対象としており、登録者には青色のチェックマークが付与されます。
認証バッジとMeta認証の違いは、表のとおりです。
項目 | 認証バッジ | Meta認証 |
対象 | 有名人、ブランド、公的機関など | 一般ユーザーを含む全アカウント |
取得方法 | Instagramによる審査 | 有料サブスクリプションサービスへの登録 ・iOS/android:月額2,000円(税込) ・Web:1,600円(税込) |
主な目的 | ・なりすまし防止 ・真正性の証明 | ・アカウントの信頼性向上 ・追加機能の提供 |
機能 | 認証バッジの表示のみ | 追加機能(優先サポート、リーチ増加など) |
難易度 | 高い | 低い |
上記のように、認証バッジとMeta認証は取得する目的や難易度が大きく異なります。認証バッジは本人であることを証明するために、Meta認証はInstagramをより便利に活用するために取得するものだと覚えておきましょう。
認証バッジは一般人でも申請できる?
認証バッジは、一般人でも申請することが可能です。ただし、審査基準が厳しいため、承認のハードルは非常に高いのが現状です。
Instagramは、以下のような条件を満たすアカウントへ優先的に認証バッジを付与しています。
有名人や著名人
グローバルブランドや企業
メディアや出版社
政府機関や公的機関
一般人でも、特定の分野で高い知名度や影響力がある場合は、認証バッジを取得できる可能性があります。ただし、単にフォロワー数が多いだけでは不十分で、メディアでの掲載実績や公的な認知度の高さについても重要視されます。
Instagramの認証バッジを取得するメリット
認証バッジを取得するメリットは、次の4つです。
信頼性が高まる
なりすまし対策になる
海外ユーザーにもアピールできる
フォロワー数やエンゲージメント数増加につながる
各メリットの詳細をみていきましょう。
信頼性が高まる
認証バッジを取得すると、アカウントの信頼性が大幅に向上します。そのアカウントが本物で、Instagramに認められた存在であることを視覚的にアピールできるためです。
認証バッジが付いてフォロワーとの信頼関係が強化されれば、投稿やストーリーズへの反応率が高まる可能性があります。特に、インフルエンサーや企業が運用するビジネスアカウントの場合は、商品やサービスの信頼性向上にも効果的なので、売上増加に効果を発揮してくれるでしょう。
なりすまし対策になる
有名人や企業のアカウントには、なりすましの標的になるリスクがつきものです。しかし、認証バッジがあれば、ユーザーは一目で本物のアカウントを見分けられます。
フォロワーが偽アカウントに騙されるリスクを低減できるので、ブランドイメージの保護にもつながります。また、認証バッジが付与されていれば、なりすましアカウントの報告や削除も行いやすくなるでしょう。
海外ユーザーにもアピールできる
認証バッジは、世界中のInstagramユーザーに通用する信頼の証です。言語や文化が異なる海外のユーザーでも、認証バッジを見れば信頼できるアカウントだと理解してもらえます。
海外進出を考えている企業やインフルエンサーにとって、認証バッジは非常に有効なツールとなってくれるでしょう。
フォロワー数やエンゲージメント数増加につながる
認証バッジを取得して信頼性を高めたり海外にアピールしたりすれば、フォロワーやエンゲージメントを獲得しやすくなります。
フォロワー数やエンゲージメント率が高まれば、検索結果やおすすめで投稿が表示されやすくなるので、さらに高い成果を得られるかもしれません。Instagramで活動やマーケティングを行いたい場合は、積極的に認証バッジを取得することがおすすめです。
Instagramの認証バッジを取得する条件
認証バッジを取得する条件は、次のとおりです。
本物である
唯一である
完全である
有名である
それぞれどのようなことなのか、詳細を説明します。
※出典:ヘルプセンター|認証バッジ
本物である
認証を受けるアカウントは、実在の個人、または登記されているビジネスや団体のものである必要があります。
Instagramは、申請時に提出された身分証明書や公的書類を厳しくチェックして、アカウントの真正性を確認しています。実在の個人や組織であることを証明できる、正確な情報を提供することが重要です。
唯一である
認証バッジの取得には、そのアカウントが唯一無二の存在であることも求められます。同じ個人や組織のアカウントが複数ある場合は、1つのアカウントだけに認証バッジが付与されます。
例えば、企業が製品ラインごとにアカウントを持っている場合は、メインの企業アカウントのみが認証バッジを取得可能です。ただし、グローバルブランドの国別アカウントなどのように、例外となるケースもあります。
完全である
申請するアカウントが公開されているもので、自己紹介とプロフィール写真が設定されていて、申請時にアカウントがアクティブであることも求められます。
ほとんど投稿がないアカウントやプロフィールが充実していないアカウントは、認証バッジの審査を通過できません。また、過去にガイドライン違反で警告を受けたアカウントも、認証が難しくなる可能性があります。
有名である
広く知られていて、よく検索される個人やブランド、団体を表すアカウントであることも要件のひとつです。
Instagramは、メディアでの掲載実績や受賞歴、業界内での影響力や評価を複合的に判断して、認証バッジを付与します。この際、費用を支払って掲載してもらう有料コンテンツや広告コンテンツは審査対象とならない点に注意が必要です。
Instagramで認証バッジを取得する方法
認証バッジを取得する流れは、次のとおりです。
- アカウントと本人確認書類を用意する
- 認証のリクエストを送信する
- 必要情報を登録する
- 審査結果を待つ
各プロセスのポイントをみていきましょう。
1. アカウントと本人確認書類を用意する
認証バッジの申請を始める前に、まずはアカウントが最適な状態かどうかを見直してみましょう。プロフィールは入力されているか、プロフィール写真が設定されているか、投稿数は十分かなどを確認します。
認証バッジの取得には、本人確認書類が必要になります。必要に応じて、次の書類を用意してください。
個人の場合 |
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法人の場合 |
|
これらの書類は、アカウントの真正性を証明してなりすましを防ぐために必要となります。
2. 認証のリクエストを送信する
準備ができたら、Instagramアプリ内で認証バッジのリクエストを送信します。
詳しい手順は、次の通りです。
- 認証バッジをリクエストするアカウントにログインしていることを確認する
- プロフィール画面に移動する
- 右上の三本線をタップする
- 「プロフェッショナル向け>ビジネスツールと管理」をタップする
- 「認証をリクエスト」をタップする
すると、アカウントが公式のものであることを確認する画面が出てきます。
3. 必要情報を登録する
画面の指示に沿って、必要な情報を登録していきましょう。ここでは、氏名の入力や本人確認書類のアップロード、知名度の確認などを行います。
また、Instagramアカウントやアカウント管理者(企業)が公的に認知されていることを示す、記事などのリンクを登録する必要があります。任意項目ではありますが、審査に大きく影響するので、アピールできるものがあれば忘れずに入力しておきましょう。
入力が完了したら「送信」ボタンをタップして、申請は完了となります。
4. 審査結果を待つ
あとは審査結果を待つだけです。審査にかかる時間は案件によって異なりますが、通常は数日から数週間程度です。
審査中も、いつも通りInstagramを利用できます。ただし、プロフィール情報を大幅に変更したりガイドライン違反の投稿をしたりすると、審査に悪影響を及ぼすので注意しましょう。
審査結果は、アプリ内の通知で知らされます。承認された場合は、すぐにアカウントに青いチェックマークが表示されます。
Instagramの認証バッジを取得するコツ
認証バッジを申請するときは、以下のコツを意識してみましょう。
プロフィールを整える
フォロワーを増やす
ガイドラインを遵守した投稿を心がける
それぞれの詳細について説明します。
プロフィールを整える
認証バッジの審査では、アカウントのプロフィールが重要な判断材料となります。
申請するときは、以下のポイントに注意しながらプロフィールを整えましょう。
顔がはっきりとわかる写真や企業ロゴをプロフィール写真に使用する
自己紹介や事業内容を簡潔かつ魅力的に記載する
公式サイトや他のSNSアカウントへのリンクを充実させる
重要な情報や実績をハイライトで表示してアカウントの信頼性を高める
プロフィールが整っていると、審査担当者にアカウントの品質や真正性を印象付けやすくなります。
フォロワーを増やす
フォロワー数は認証の直接的な条件ではありませんが、アカウントの影響力を示す指標のひとつとして審査に影響を与えます。
できるだけ多くのフォロワーを獲得できるように、以下のような工夫をしながらInstagramを運用しましょう。
質の高いコンテンツを定期的に投稿する
ハッシュタグを戦略的に活用する
フォロワーと積極的に交流する
Instagram広告を活用する
他のSNSやWebサイトでアカウントを宣伝する
ただし、フォロワーの購入など不正なフォロワー獲得は厳禁です。不正行為が発覚すると、認証どころかアカウントの停止につながるリスクがあります。
ガイドラインを遵守した投稿を心がける
コミュニティガイドラインに沿った投稿を心がけることも重要です。暴力的・過激な内容の投稿をしない、著作権侵害をしないなど、ガイドラインを遵守しながらアカウントを運用しましょう。
過去にガイドライン違反の履歴があるアカウントは、認証バッジの取得が難しくなります。常に適切な投稿を心がけ、健全なアカウント運営を続けることが大切です。
Instagramの認証バッジを取得するときの注意点
認証バッジを取得するときは、以下の注意点を押さえておく必要があります。
認証が却下された場合は30日間申請できない
認証後はアカウントのユーザーネームを変更できない
Facebookアカウントの認証とは連動していない
認証は取り消される可能性がある
乗っ取り対策のため二段階認証を登録しておく
投稿が優先表示されるようになるわけではない
どのようなことなのか、詳細を説明します。
認証が却下された場合は30日間申請できない
認証バッジの申請が却下された場合は、次の申請までに30日間の待機期間が設けられています。このルールは、不適切なアカウントによる連続申請を防ぐためのものです。
次の申請を目指す方は、この期間をアカウントの改善や新しい実績作りに当てるとよいでしょう。却下された理由が明確な場合は、問題点を改善して次回の審査通過を目指してみてください。
認証後はアカウントのユーザーネームを変更できない
認証バッジを取得したあとは、アカウントのユーザーネーム(@で始まるID)を変更できなくなります。審査通過時のユーザーネームを使い続けることになるので、申請前によく考えて最終的なユーザーネームを決定しておきましょう。
なお、プロフィールに表示される名前とユーザーネームはまったくの別物です。名前はいつでも変更できるので、自由に設定しましょう。
Facebookアカウントの認証とは連動していない
InstagramとFacebookはどちらのMeta社のサービスですが、アカウントの認証は別々に行われます。そのため、Instagramアカウントが認証されても、自動的にFacebookアカウントが認証されることはありません。
両方のプラットフォームで活動している場合は、それぞれ個別に認証申請を行いましょう。
認証は取り消される可能性がある
一度認証を受けたアカウントであっても、場合によっては取り消されることがあるため気をつけなければいけません。例えば、度重なるガイドライン違反やアカウント情報の大幅な変更、影響力や知名度の著しい低下が発覚すると、認証バッジが取り消される可能性があります。
認証バッジを維持するためには、適切なアカウント運営を継続して、Instagramのポリシーを遵守する必要があります。また、定期的なコンテンツの投稿やフォロワーとの積極的な交流も心がけましょう。
乗っ取り対策のため二段階認証を登録しておく
認証済みのアカウントは信頼性が高いため、乗っ取りの標的になりやすくなります。認証を受けたあとは、価値の高いアカウントを守るための対策をすることが大切です。
アカウントのセキュリティを強化するために、二段階認証の設定を行っておきましょう。
投稿が優先表示されるようになるわけではない
誤解されやすいのですが、認証バッジを取得しても投稿が優先表示されるようになるわけではありません。
Instagramのアルゴリズムは、認証の有無に関わらず、エンゲージメント率や関連性、話題性などの複数の要因にもとづいて投稿を表示しています。認証バッジは信頼性を示すひとつの指標ではありますが、コンテンツの質や魅力に直接影響を与えるものではありません。
良質な投稿の制作やファンとの交流を続けることが、投稿を優先表示させる最大の近道となります。
認証バッジのリクエストが却下されるときの対処法
何度申請しても認証バッジのリクエストが却下されるときは、以下の対処法を試してみましょう。
公式サイトとInstagramをリンクさせる
認証バッジを取得している他のSNSとリンクさせる
各対処法のポイントを説明します。
公式サイトとInstagramをリンクさせる
なかなか認証バッジの審査に通らないときは、公式サイトとInstagramをリンクしているかを確認してみましょう。
公式サイトのリンクをInstagramに設置することで、アカウントの真正性をアピールしやすくなります。また、公式サイトにInstagramのリンクを追加することも有効です。
公式サイトでInstagramフィードを表示したり、Instagramの投稿を公式サイトのブログなどで紹介したりする方法もおすすめです。それぞれの関連性を強化することで、アカウントが本物であることを認識してもらいやすくなります。
認証バッジを取得している他のSNSとリンクさせる
他のSNSプラットフォームですでに認証バッジを取得している場合は、それらのアカウントとInstagramを相互にリンクさせることも効果的です。各SNSのプロフィールにInstagramアカウントへのリンクを追加して、Instagramのプロフィールにも他のSNSアカウントへのリンクを記載しましょう。
さらに、各プラットフォームで相互にアカウントを宣伝し合うことで、活動やブランドの一貫性をアピールしやすくなります。複数プラットフォームの連携を強化すればアカウントの信頼性が高まり、認証バッジを取得できる可能性が向上します。
認証バッジを取得できないときの代替案
この記事で紹介した内容を実践しても認証を受けられないときは、他の方法でアカウントの信頼性を高めることも検討してみましょう。
ここでは、認証バッジを取得できないときの代替案を紹介します。
Meta認証(サブスクリプションサービス)を取得する
認証バッジ取得以外の方法でアカウントの信頼性を高めたい場合は、有料サブスクリプションサービスであるMeta認証の活用がおすすめです。
Meta認証は、以下の月額費用を支払うことで追加機能を利用できるサービスです。
・iOS/android:月額2,000円(税込)
・Web:1,600円(税込)
Meta認証は認証バッジほど厳格な審査はありませんが基本的な本人確認は行われるため、権威性は下がってしまいますがアカウントの信頼性を向上する効果は得られます。
さらに、なりすまし対策や限定機能の利用など、アカウントの安全性を確保できたり運用サポートを受けられたりするメリットもあります。
Meta認証を取得する手順
Meta認証を取得する手順は、次のとおりです。
- Instagramで認証を取得したいプロフィールを選択する
- 右上の三本線をタップする
- アカウントセンターを開く
- 「プロフィールが認証済みであることを示す」をタップする
- Meta認証を取得したいアカウントを選択する
- 支払い方法を選択する
- 本人確認を行う
- 審査を受ける
審査には、最長で2営業日かかります。審査に通過すると、Meta認証のさまざまな特典を利用できるようになります。
Instagramのアカウントの信頼性向上なら「VLINK」
Instagramの認証バッジは、アカウントの信頼性を高めたりなりすましを防止したりする効果があるメリットの多い機能です。インフルエンサーや企業が活動するときは、認証バッジがあるとフォロワー増加や信頼性向上につながりやすくなります。
ただし、認証バッジには厳しい審査があり、必ず承認されるわけではありません。また、認証バッジを取得したあとに取り消されることもあるので、気をつけながらアカウントを運用することが大切です。
認証バッジの審査を有利に進めたいときやどうしても認証バッジを取得できないときは、公式サイトや他のSNSとInstagramを連携させて信頼性を高めることがおすすめです。
ただし、Instagramのプロフィールに記載できるURLの数には制限があります。複数のURLを設置したい場合は、Link in bio(リンクまとめ)サービス「VLINK」を活用することも検討してみてください。
VLINKの特徴は、次のとおりです。
SNSやWebサイトのリンクを1つのページにまとめられる
信頼性の高いURLを複数掲載できる
商品紹介や独自の世界観のアピールにも活用可能
VLINKを使えば、公式サイトやECサイト、他のSNSなどを一か所にまとめられるので、アカウントの透明性が高まり、より信頼性を向上させられます。認証バッジを取得できない場合も、VLINKで信頼性の高いサイトと紐づけることでユーザーからの信頼を獲得しやすくなるでしょう。
インフルエンサーマーケティングに役立つ情報を掲載するメディア『VLINK MAG』の編集部です。