SNSで収益化する仕組みを解説!SNS別のポイントや稼ぐ難易度とは?
SNSを運用するなかで、「いつもの投稿を収益化できないかな」「SNSを仕事にしたい」と考えるようになる方は珍しくありません。近年はビジネスにSNSを活用する方が増加しており、企業だけではなく、個人やインフルエンサーの方にもSNSから収益を得られるようになるチャンスが用意されています。
この記事では、SNSで収益化する仕組みを初心者にもわかりやすく紹介します。各プラットフォームに適した投稿ジャンルや効果的なコンテンツ作成のポイントを説明するので、ぜひ収益化のヒントにしてみてください。
SNS収益化の難易度は高くない
SNSで収益化することは、決して難しいことではありません。X(旧Twitter)やInstagram、YouTube、TikTokなどさまざまなSNSが収益化プログラムを用意しているので、個人であってもスマートフォンがあれば収益化できる環境が整っています。
いまや、多くの企業が商品やサービスのPRにSNSを活用しています。そのため、影響力のあるアカウントには、企業からの案件依頼が届きやすくなりました。また、近年は投稿のインプレッションを収益化できるプログラムが登場したことで、収益化のハードルはますます下がりつつあります。
ただし、収益化のために多くのフォロワーやファンを獲得するには、長期的かつ戦略的な取り組みが必要です。正しい戦略設計や根気強い取り組みができずに、収益化をあきらめてしまうケースも少なくありません。
SNSを収益化する仕組み
SNSを収益化する主な仕組みとして、以下の5つが挙げられます。
アフィリエイト
企業案件
コンテンツの収益化
P2C(PtoC)
投げ銭・サブスクリプション
各手法の詳細について、ここでみていきましょう。
アフィリエイト
アフィリエイトは、成果報酬型の収益化手法です。SNSに投稿したレビューや商品紹介を見たユーザーが購入やお問い合わせといったアクションを取ったときに、報酬を受け取れます。
アフィリエイトの報酬額は、商品やサービスの単価によって異なります。化粧品や日用品は1成約あたり数百円、高額商材になると1成約あたり数万円の報酬を得ることが可能です。
アフィリエイトは、ASP(Affiliate Service Provider)に登録すれば誰でも始められます。比較的チャレンジしやすい収益化の方法ではありますが、成果につながりやすそうな商材選定やPR表記の徹底など、一定の知識が必要になることは理解しておきましょう。
企業案件
企業案件は、企業から依頼を受けてSNSで商品やサービスのPRを行う方法です。企業案件の報酬は、フォロワー数や投稿の質、商品・サービスの単価によって異なりますが、数万円から数十万円にのぼることもあります。
近年の消費者は、広告よりもSNSユーザーやインフルエンサーの発信を信用する傾向にあります。その影響で、発信力のあるアカウントに商品やサービスの紹介を依頼したいと思っている企業は増加傾向にあるので、フォロワーが多ければ企業案件を獲得することは難しくありません。
企業案件では、フォロワーの興味・関心に合った商材の見極めや、商材の魅力を伝えるためのライティングスキルが求められます。また、企業との折衝や契約内容の確認といったビジネススキルも必要になるため、ある程度の経験を積んでから挑戦することをおすすめします。
コンテンツの収益化
SNSでは、コンテンツそのものを収益化することも可能です。
YouTubeで視聴数に応じて広告収入が得られることは、多くの方がご存じでしょう。他のSNSでも、投稿の閲覧やインプレッション数に応じて収益を得られるプログラムが続々と登場しています。
例えば、X(旧Twitter)ではXプレミアムに登録して一定の要件を満たすと、「クリエイター広告収益分配プログラム」に参加することが可能です。また、まだテスト段階ではありますが、InstagramでもコンテンツのPV数に応じて収益を得られるプログラムが開始される予定です。
P2C(PtoC)
P2Cは、インフルエンサーや個人事業主が消費者に直接商品やサービスを提供する収益化の方法です。SNSで商品やサービスの魅力を発信して、ECサイトやオンラインサロンなどで販売します。
自分のスキルや知識を活かしたデジタルコンテンツやハンドメイド商品の制作・販売など、さまざまな方法で収益化を目指すことが可能です。販売できるスキルや知識があれば収益化を実現することは難しくありませんが、在庫管理や顧客対応、発送手続きなど、事業者としての知識やスキルも必要になる点に注意が必要です。
SNSを使った収益化の方法のなかでも、比較的ハードルは高いといえます。しかし、独自の商品やサービスを提供することに成功すれば、大きな収益を得られる可能性を秘めています。
投げ銭・サブスクリプション
ライブ配信やコンテンツに対して、視聴者からの投げ銭を受け取ることで収益化を目指す方法です。例えば、TikTokやYouTubeでは、視聴者がライブ配信や動画コンテンツに対して投げ銭をすることができます。
また、X(旧Twitter)やInstagramは、クリエイターやインフルエンサーを応援できるサブスクリプション機能を提供しています。ファンは応援したいアカウントのサブスクリプションメンバーになることで、限定コンテンツを閲覧することが可能です。
投げ銭やサブスクリプションで収益化を目指す場合は、ライブ配信スキルや魅力的なコンテンツ制作が不可欠です。継続的に収入を得るには視聴者との良好な関係性が重要になるので、丁寧なファンサービスやこまめなコミュニケーションも求められます。ただし、視聴者から支持を得られれば、安定した収益源になる可能性が高いでしょう。
【SNS別】収益化の方法とポイント
ここからは、収益化しやすいSNSの種類とプラットフォームごとの収益化のコツを紹介します。
収益化におすすめのSNSとして、以下の4つが挙げられます。
Instagram
X(旧Twitter)
YouTube
TikTok
各プラットフォームの特徴をみていきましょう。
Instagramは、画像や動画を使った視覚的な訴求が得意なプラットフォームです。アパレルや美容、飲食、旅行などの商材との親和性が高く、アフィリエイトや企業案件での収益化に向いています。
特にインフルエンサーマーケティングが活発なので、ある程度のフォロワー数を獲得していれば、企業から依頼が来やすくなります。企業の方針やジャンルによって異なりますが、フォロワー3,000人がひとつの基準になると考えておきましょう。
他にも、ショッピング機能を使ったオリジナル商品の販売、サブスクリプションサービスの提供を通じて収益化することも可能です。
最近は、プロアカウントを対象に投稿の収益化プログラムのテスト運用が開始されました。今後、Instagram内での収益化の選択肢はさらに広がっていくでしょう。
X(旧Twitter)
X(旧Twitter)は、テキストベースの情報発信がメインのプラットフォームです。
Xで収益化を狙うには、有料サービスの「Xプレミアム」に登録する必要があります。そのうえで、以下の要件を満たすことで、投稿の表示回数に応じた広告収益を受け取ることが可能です。
X Premiumに加入している
アクティブなフォロワー数が500人以上いる
過去3か月間のインプレッション数が500万以上である
また、サブスクリプション機能を使えば、ファンに対して有料の限定コンテンツを提供することもできます。
オンラインサロンの運営も、収益化の手段として効果的です。特定のジャンルに関する発信を続けることで、その分野のインフルエンサーとして企業案件を獲得できる可能性も広がります。
YouTube
YouTubeは、動画コンテンツの配信を通じて収益を得られるプラットフォームです。再生回数に応じて広告収入を得られるだけでなく、スーパーチャットやメンバーシップなど、視聴者から直接支援を受けられる仕組みも充実しています。
収益化には専門的な制作スキルや継続的な投稿が必要になりますが、一度チャンネルが成長すれば安定した収入源になる可能性が高まります。また、企業案件や商品レビュー、アフィリエイトなど、さまざまな方法を組み合わせられる点も魅力です。
TikTok
TikTokは、ショート動画に特化したプラットフォームです。コンテンツが視聴されると収益が発生する「Creativity Program Beta」やライブ配信での投げ銭など、複数の収益化の仕組みが用意されています。また、若年層へのリーチに強いため、インフルエンサーマーケティングも活発に行われています。
良質なコンテンツはバズりやすいので、トレンドを押さえた投稿をすれば初心者でも収益化を狙うことが可能です。一時的に話題性を高めるだけではなく、独自の世界観や魅力を発信して自分のファンになってもらうことが、安定した収益を得るための基盤になります。
SNSを収益化するときのポイント
SNSの収益化を目指すときは、以下のポイントを意識しながら戦略的に取り組むことが重要です。
長期的に取り組む
アカウントの方向性を明確にする
ユーザー目線でコンテンツを制作する
トレンドを取り入れる
倫理観をもって投稿する
定期的に成果を分析する
各ポイントについて、詳しくみていきましょう。
長期的に取り組む
SNSでの収益化は、すぐに成果が出るものではありません。フォロワーの獲得や人気コンテンツの把握、企業からの信頼獲得には時間がかかるので、長期的な視点で粘り強く取り組むことが大切です。
日々の投稿を継続しながら、コツコツとファンを増やしていく活動にも力を入れましょう。例えば、ライブ配信でリアルタイムのコミュニケーションを楽しんだり、ユーザーからのコメントやDMにこまめに返信をしたりすることが有効です。
じっくりと取り組むほど、ファンが増えて収益化のチャンスは広がっていきます。焦って投稿の質を落としたり、安易にブランディングに適さない収益化手法に手を出したりすることは避けましょう。
アカウントの方向性を明確にする
なんとなく情報発信を続けても、フォロワーの興味を引くことは難しく、収益化することはできません。SNSでの収益化を成功させるためには、入念にアカウントの方向性を練っておく必要があります。
アカウントの方向性を決めるときは、「発信するテーマ」と「ターゲット層」をよく検討しましょう。例えば、「30代ワーママ向けの時短アイデアを紹介する」といったアカウント設計が考えられます。この際、「子育て中の30代女性で、仕事と家事の両立に悩みながらも食事や暮らしにこだわりたい」といったように、具体的なターゲット像を描くとコンテンツ戦略を立てやすくなります。
アカウントの方向性が定まったら、「このアカウントがどのような情報を発信しているのか」「どのような価値を提供してくれるのか」が一目で伝わるプロフィールを作成しておきましょう。
ユーザー目線でコンテンツを制作する
SNSで収益化を成功させるには、フォロワーが求める価値のあるコンテンツを提供し続けることが重要です。一方的に情報を発信するだけではなく、ユーザーに役立つコンテンツ制作を心がけましょう。
商品やサービスを紹介するときは、「この商品がどのように役立つのか」「なぜおすすめなのか」など、ユーザーが求める情報を先回りして伝えましょう。例えば、実際に使用している場面を見せたり、商品のデメリットについても伝えたりすることで、よりユーザーから信頼してもらいやすくなります。
フォロワーから質問やコメントが来たときは丁寧に返信して、双方向のコミュニケーションを取ることも有効です。
トレンドを取り入れる
投稿に旬の話題やトレンドを取り入れると、より多くのユーザーに情報を届けやすくなります。ほとんどのSNSが話題性の高いコンテンツを優先表示するアルゴリズムになっているので、おすすめ欄に表示されやすくなったりアカウントの認知を拡大できたりする効果があります。
ただし、無理にトレンドを取り入れる必要はありません。アカウントのテーマや自分の世界観と関連性の高い話題を選び、違和感のない範囲で活用することが大切です。
例えば、流行のBGMやエフェクトを使用したり、季節イベントに合わせて商品紹介を行ったりすれば、自然な形でトレンドを取り入れられるでしょう。
倫理観をもって投稿する
SNSで収益化を目指すときは、法令遵守はもちろんのこと、高い倫理観を持って活動することが不可欠です。人を誹謗中傷する投稿や事実と異なる情報の発信は、決して行ってはいけません。
特に、商品やサービスを紹介する際は、景品表示法や薬機法、特定商取引法などの関連法令に従う必要がある点に注意しましょう。また、PR投稿であることを隠して宣伝する「ステルスマーケティング」にならないように、広告や提供品であることを適切に表示することも忘れてはいけません。
なかには、炎上商法で一気に認知度やインプレッション数を高めるアカウントも存在していますが、長期的にみるとデメリットが多いため避けるべきです。炎上によって一時的に注目を集められても、大きくイメージが低下してしまえば、ファンが離れたり企業案件をもらえなくなったりするリスクが高まります。
定期的に成果を分析する
SNSの収益化には、定期的な効果測定と改善が欠かせません。各プラットフォームが提供している分析機能や、Google Analyticsなどの解析ツールを活用して、投稿への反応やフォロワーの動向をしっかりと把握しましょう。
特に重要となる指標は、エンゲージメント率や購入率、クリック率です。「どのような投稿が人気なのか」「どの商品が購入されやすいのか」を分析することで、より効果的なコンテンツ制作や商品選定に役立てられます。
SNSを収益化するときの注意点
SNSの収益化には、以下のような注意点も存在しています。
詐欺に気をつける
確定申告が必要になる場合がある
どのようなことなのか、詳細をみていきましょう。
詐欺に気をつける
SNSでの収益化を目指すときは、詐欺や不正な勧誘に注意が必要です。特に、「必ず稼げる」「簡単に収入が得られる」などの甘い言葉で誘う投資案件や情報商材には十分気をつけましょう。
案件依頼やビジネスパートナーとしての声掛けをもらったときは、収益化の具体的な方法や取引相手の信頼性を確認して、契約内容をしっかりと確認しておくことが大切です。少しでも不安な部分がある場合はすぐに判断せず、信頼できる専門家に相談したりインターネットで調査したりしてから契約に進みましょう。
確定申告が必要になる場合がある
SNSで得た収益が一定額を超えると、確定申告が必要になります。
給与所得がある方の場合、それ以外での年間収入が20万円を超えると確定申告の対象となります。広告収入やアフィリエイト報酬は、原則として「雑所得」として申告しなければいけません。また、物品販売による収入は「事業所得」として申告が必要です。
収益化を始める前に、税務上の手続きについての知識を身につけておくことが大切です。「確定申告が必要か判断できない」「どのような手続きをすればよいかわからない」という場合は、税理士に相談することをおすすめします。
※出典:国税庁|確定申告が必要な方
戦略的な運用でSNSの収益化を目指そう
SNSではさまざまな方法で収益化が可能で、戦略的に取り組めば誰でも収益の発生を実現できる可能性があります。ただし、各プラットフォームでは相性のよい商材や手法、意識したいポイントが異なるので、自分に合った収益化の方法をみつけることが大切です。
収益化のカギを握るのは、フォロワーとの信頼関係とニーズに沿ったコンテンツ制作です。各プラットフォームの特性を理解したうえで、ターゲットに合った発信を心がけてみてくださいね。
SNSの収益化を目指すときにおすすめなのが、リンクまとめサービス「VLINK(ブイリンク)」です。
VLINKを使うと、以下のようなことが可能になります。
複数のSNSやWebサイトのリンクを1つのページにまとめられる
SNSの投稿と投稿で紹介した商品情報をひもづけできる
オリジナルのプロフィールページであなたの魅力をファンに伝えられる
VLINKを活用することで、ECサイトに直接遷移させたり紹介した商品へ誘導しやすくなったりします。アフィリエイトで収益化を狙う方はもちろん、インフルエンサーとして活動したい方やクリエイターの方も、ぜひご活用ください。
インフルエンサーマーケティングに役立つ情報を掲載するメディア『VLINK MAG』の編集部です。