TikTokで収益化する方法は7つ!条件とやり方、成功のコツを紹介
若者を中心に人気を集めるTikTokには、多くの収益化プログラムがあります。「TikTokで収益化を目指している」「TikTokでインフルエンサーとして活動したい」という場合は、どのような方法で収益化が可能なのかを理解しておくことが大切です。
この記事では、TikTokを活用して収益を得る方法について説明します。条件や難易度、やり方を知って、ご自身に合った収益化の方法を見つけてみてください。
TikTokで収益化する方法と条件
TikTokでは、主に以下の7つの方法で収益化できます。
- Creator Rewards Program
- 投げ銭(TikTok LIVEのギフト)
- TikTok Creative Challenge
- TikTok Pulse
- サブスクリプション
- アフィリエイト・商品販売
- 企業の案件
まずは、各収益化方法の概要と条件についてみていきましょう。
Creator Rewards Program
Creator Rewards Programは、TikTok公式が提供している収益化プログラムです。動画の有効視聴回数(※)と視聴数1,000回あたりの収益額(RPM)応じて報酬が発生する仕組みになっています。
Creator Rewards Programに参加するための主な条件は、以下のとおりです。
参加条件 | 報酬の対象となる動画の条件 |
|
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条件を満たしていれば申請することが可能ですが、条件が厳しいため収益化のハードルはやや高めです。再生回数に応じて報酬が発生するので、投稿のクオリティを高めて視聴者の心をつかむことが収益アップのカギとなります。
※おすすめフィードでのユニーク動画視聴数のこと。「興味ありません」がついた視聴、5秒未満の視聴、人為的な視聴などを除く。
出典:TikTok|Creator Rewards Program
投げ銭(TikTok LIVEのギフト)
TikTokのライブ配信機能(TikTok LIVE)では、視聴者からギフトを受け取って収益化することが可能です。ライブ配信中に視聴者が送ってくれたギフトはダイヤモンド※に変換されて、現金として受け取ることができます。
※ダイヤモンド:TikTokの報酬の1つで、ライバーの人気度を表す。LIVEの終了時には、集めたダイヤモンドの総数がLIVEのまとめに表示される
ライブ配信で投げ銭を受け取るには、以下の条件を満たす必要があります。
- 配信者が18歳以上である
- LIVEを配信する資格がある(TikTokのフォロワー1,000人以上)
- TikTokのコミュニティガイドラインと利用規約に準拠している
ギフトの換金率は、受け取った金額の30〜50%程度です。TikTok LIVEでギフトを受け取るには、ライブ配信を開始する前に表示される設定画面で「LIVEギフト」をオンに設定しておく必要があります。
ライブ配信は視聴者と双方向のコミュニケーションが取れる場なので、ファンとの関係性を深めて継続的な収益化を目指したい方におすすめです。
TikTok Creative Challenge
TikTok Creative Challengeは、TikTokが主催するクリエイターコンテストです。
お題に沿った動画広告を投稿して、そのパフォーマンスに応じた報酬を受け取る収益化の方法です。クリエイターは、「クリエイターに動画広告を作成してもらいたい企業のリスト」から気になる企業を選び、広告依頼の報酬やルールを確認したうえで参加します。
参加条件は以下のとおりです。
- 18歳以上である
- フォロワーが1万人以上
- TikTokのコミュニティガイドライン、利用規約、著作権ポリシーを遵守している
TikTok Creative Challengeの魅力は、動画の内容を自由に決められる点と、クリエイターが広告主や代理店と直接コミュニケーションを取れる点です。得意分野の動画を制作して評価されれば、認知拡大や案件獲得につながり、収益化のチャンスが広がる可能性があります。
出典:TikTok for Business|効果の高いTikTok広告を簡単に量産!新登場の「TikTok One」「TTCC」が実現する未来
TikTok Pulse
TikTok Pulseは、フィード内の動画コンテンツのすぐあとに広告を掲載することで、報酬を得られる収益化の方法です。YouTubeのアドセンスに似た仕組みで、広告収入の50%がクリエイターに還元されます。
参加条件は、以下のとおりです。
- 18歳以上である
- フォロワー数が10万人以上
- 過去30日間で少なくとも5本の投稿がある
- TikTokのコミュニティガイドライン、利用規約、著作権ポリシーを遵守している
TikTok Pulseは比較的新しいプログラムで、条件を満たせば安定した収益を得られる可能性が高い点が特徴的です。ただし、他の収益化方法に比べて参加条件が厳しく設定されているため、まずは地道にフォロワーを増やしていく必要があります。
出典:TikTokビジネスヘルプセンター|TikTok Pulseについて
サブスクリプション
TikTokのサブスクリプション機能は、ユーザーに月額料金を支払ってもらう代わりに、限定コンテンツや限定LIVEの配信といった特典を提供する収益化の方法です。月額課金のプログラムなので、安定的な収益を得られます。
サブスクリプションを開始するための条件は、次のとおりです。
- LIVE配信権限を持っている
- 合計配信時間が1時間以上、かつ合計配信日数が2日以上
- コミュニティガイドラインを遵守している
サブスクリプションの特典は、クリエイターが自由に設定可能です。
安定した収益を得るには、サブスクライバーに高い価値を提供し続ける必要があります。限定コンテンツの制作や特典の充実など、継続的なファン獲得と維持のための施策が重要です。
出典:TikTok LIVE|LIVEサブスクリプション機能について
アフィリエイト・商品販売
TikTokの動画を活用して、アフィリエイトリンクや自社ECサイトに誘導することで収益化することも可能です。クリエイターが商品やサービスのレビュー動画を投稿して、プロフィールのリンクから購入ページへ誘導する手法が一般的です。
アフィリエイト・商品販売による収益化には、特別な参加条件はありません。以下のように、さまざまな方法で収益化を目指せます。
- ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)に登録されている商品を紹介する
- 自社のECサイトで販売している商品を紹介する
- オリジナル商品を制作して販売する
製品レビューや使い方など、商品の魅力を視覚的に伝える動画を投稿することが、収益化のポイントです。視聴者の興味を引く動画を制作して、自然な形での購買意欲を喚起できれば、安定した収益につなげやすくなります。
企業の案件
フォロワー数が多いアカウントは、企業からのPR依頼やタイアップ案件を受注することで収益を得ることができます。企業の商品やサービスを紹介する動画を投稿すると、その対価として報酬を得られる仕組みです。
企業案件を受注するための明確な条件はありませんが、企業に選ばれるアカウントになるため、以下のポイントを意識してみましょう。
- 一定数以上のフォロワーがいる(目安:1,000人以上)
- 高いエンゲージメント率を維持している
- 特定のジャンルで影響力がある
- 投稿の品質が安定している
企業案件の単価相場は、「フォロワー数×1〜5円程度」です。ただし、フォロワーの数だけでなく、フォロワーの質やエンゲージメント率、これまでの実績なども考慮したうえで報酬が決定されます。
TikTokの収益化でいくらくらい稼げる?
TikTokでは、条件を満たせばさまざまな方法で収益化が可能ですが、どれも開始直後から大きな収益を得るのは難しいのが現状です。なぜなら、収益額は以下のようにさまざまな要因によって変動するためです。
- フォロワー数と質
- 再生回数
- エンゲージメント率
- 投稿の頻度とクオリティ
- 収益化の方法
具体的な収益の目安は、次のとおりです。
収益化の手法 | 単価の目安 | 報酬の目安 |
Creator Rewards Program | 1再生あたり約0.02〜0.08円 | 10万回再生で2,000円〜8,000円程度 |
TikTok LIVE(投げ銭) | 受け取った金額の30〜50%程度 | 5万円分のギフトで1.5万円〜2.5万円程度 |
企業案件 | フォロワー数×1〜5円 | フォロワー1万人のアカウントで1案件あたり1〜5万円 |
ただし、上記はあくまでも目安であり、エンゲージメント率や商材のジャンル、ユーザーの属性によって詳細な金額は変動します。
戦略的にコンテンツを制作・投稿し、フォロワーを着実に増やしていけば、短期間で月収10万円以上を目指すことも不可能ではありません。ただし、そのレベルに到達するには、オリジナリティと質の高いコンテンツを継続的に投稿し、フォロワーと強固な関係性を構築する必要があります。
TikTokで収益化を目指すメリット
SNSを活用したマーケティング手法は数多く存在しますが、TikTokには他のプラットフォームにはない独自の強みがあります。それは、「拡散力」と「ブランディング」という2つのメリットです。
TikTokで収益化を目指すメリットは、単に動画で収入を得られることだけではありません。独自のアルゴリズムとショート動画という特性を活かせば、短期間で多くのファンを獲得して、収益化のチャンスを増やせます。
ここでは、TikTokで収益化を目指すメリットを具体的にみていきましょう。
拡散力が高い
TikTokの最大の特徴は、フォロワー数に関係なく動画がバズりやすい点です。
TikTokでは独自のレコメンド機能により、ユーザーの興味・関心に合った動画が自動的に表示されます。そのため、クオリティの高い動画を投稿すれば、フォロワーが少なくても多くのユーザーに見てもらえる可能性があるのです。
また、他のSNSに比べて動画の保存やシェアが活発というメリットもあります。魅力的なコンテンツを投稿すれば、ユーザー間で自然に拡散されて、さらなるファンの獲得につながるでしょう。
ブランディング効果がある
TikTokでは、15秒から3分程度の動画でユーザーの心を惹きつけることが重要です。その過程で培われる「魅力的な企画力」「オリジナリティの高い演出」「ユニークなキャラクター」は、あなた自身のブランド価値を高めることにつながります。
さらに、コメントやライブ配信を通じてファンと直接コミュニケーションを取れるため、より深い信頼関係を築きやすいというメリットもあります。親密なファンを獲得できれば、商品販売やサブスクリプション、企業案件など、さまざまな収益化手法を展開しやすくなるでしょう。
TikTokの収益化を成功させるコツ
TikTokの収益化を成功させるために、以下のコツを意識してみましょう。
- 投稿するジャンルを決めておく
- 投稿や配信を継続する
- 視聴者の反応を分析する
- トレンドを取り入れる
- フォロワーと積極的に交流する
- 長尺の動画を制作する
- ハッシュタグを使う
- 他のクリエイターとコラボする
それぞれの項目について、詳細を説明します。
投稿するジャンルを決めておく
TikTokでの収益化を成功させるには、特定のジャンルに特化した投稿を続けることが重要です。メインとなるテーマを決めて一貫性のあるコンテンツを発信することで、そのジャンルに興味のあるユーザーから信頼を獲得しやすくなります。
例えば、「時短料理」「ものまねメイク」「格闘ゲーム」など、自分が得意な分野や情熱を持てる領域を選ぶことがおすすめです。特に収益化を目指す場合は、需要の高いジャンルを選ぶことで、企業案件やアフィリエイトなどの収益チャンスを増やしやすくなります。
投稿や配信を継続する
TikTokで収益化を目指すうえで最も大切なのは、継続的な投稿です。
TikTokのアルゴリズムは投稿頻度の高いアカウントを優遇する傾向にあるので、定期的に動画を投稿することで、フォロワーやエンゲージメントを獲得しやすくなります。1日1本以上の投稿を目安に、無理のない範囲でコンテンツを制作していきましょう。
ただし、継続性を重視するあまり品質を落としてしまうと、フォロワー離れを招く可能性があります。安定した品質を保ちながら投稿できるペースを見極めていきましょう。
視聴者の反応を分析する
視聴者の反応や人気の高い動画の特徴を分析して次回の投稿に活かすことで、より効率的にバズる動画を制作しやすくなります。定期的に動画のパフォーマンスをチェックして、視聴者に好まれるコンテンツを把握しましょう。
視聴者の反応を分析するときは、TikTokのインサイト機能を使って以下の情報を把握することがおすすめです。
- 再生回数
- エンゲージメント率
- 視聴継続率
- フォロワー層の属性
- コメントの内容
また、視聴者からのコメントやリクエストを参考にすることで、ユーザーのニーズに合った企画を立案しやすくなります。
トレンドを取り入れる
TikTokでは、定期的に新しいトレンドが生まれています。トレンドを反映した動画はアルゴリズムにもよい影響を与えるので、流行の音楽や効果、チャレンジなどを積極的に取り入れてみましょう。
トレンドを活用するときのコツは、ただ流行りの動画を真似るのではなく、自分らしさやオリジナリティを加えることです。「いいね」の多い動画やおすすめタブを定期的にチェックして、流行を把握しながら独自の解釈や演出を加えていきましょう。
フォロワーと積極的に交流する
収益化の成功には、フォロワーとの良好な関係性構築が欠かせません。コメントには可能な限り返信して、ライブ配信では視聴者の質問やコメントに丁寧に対応することを心がけましょう。
フォロワーとの信頼関係が深まれば、投げ銭やサブスクリプションなどの直接的な収益だけでなく、商品販売や企業案件の成果にもプラスの影響が生まれやすくなります。
長尺の動画を制作する
TikTokには、最長10分までの動画をアップロードできます。ショート動画だけでなく、長尺の動画も意識して投稿してみましょう。
長尺動画のメリットは、視聴時間を延ばしやすい点です。視聴時間が長くなれば、それだけTikTokのアルゴリズムで評価される可能性が高まり、より多くのユーザーに動画が表示されやすくなります。また、商品やサービスの詳細な紹介も可能になるため、アフィリエイトや企業案件での収益化も狙いやすくなります。
ハッシュタグを使う
ハッシュタグを使用すると検索性が向上し、興味を持ってくれそうなユーザーに動画を届けやすくなります。ただし、人気のハッシュタグを片っ端から使うのではなく、動画の内容に関連性の高いものを厳選して設置することが大切です。
- 動画のテーマに関連したタグを使用する
- トレンドのタグを適度に取り入れる
- ニッチな需要を狙えるタグも取り入れる
- 1投稿につき3〜5個程度に抑える
- スパム判定されないように動画との関連性を意識する
上記のポイントを押さえながらハッシュタグを活用することで、ターゲットとなるユーザーに効率的にリーチしやすくなります。また、定期的にハッシュタグのパフォーマンスを分析して、より効果の高い組み合わせを見つけていくことも大切です。
他のクリエイターとコラボする
人気クリエイターとのコラボレーションは、新しいフォロワーを獲得したいときに効果的な方法です。異なるファン層へアプローチできるだけでなく、お互いの強みを活かしたコラボコンテンツで注目度をアップさせられます。
他のクリエイターとコラボするときは、以下のポイントを意識しましょう。
- 似たジャンルで活動しているクリエイターを選ぶ
- フォロワー層に重複が少ない相手を探す
- 双方の特徴を活かせる企画を考える
- 相手やファンを尊重した対応を心がける
コラボ企画は、双方にメリットがある形で進めることが重要です。適切な相手とコラボすることで、新しいファン層の開拓やより大きな案件の獲得につながる可能性が高まります。
TikTokの収益化申請が通らないときの対処法
TikTokの収益化申請が通らないときは、各プログラムの収益化条件を満たしているかどうかを再度確認しましょう。
- 18歳以上か
- フォロワー数が条件を満たしているか
- アクティブに活動しているアカウントか
- アカウント情報が正確に登録されているか
- TikTokのコミュニティガイドライン、利用規約、著作権ポリシーを遵守しているか
特に、上記の条件はすべての収益化プログラムに共通している条件なので、しっかりと見直してみてください。
これらの条件を満たしているにもかかわらず申請が通らない場合は、アカウントの質を高めてみましょう。フォロワーと活発にコミュニケーションを取る、高品質な動画をアップロードし続けるなどの対策をしてから再申請すると、同じアカウントでも審査に通る可能性は十分にあります。
TikTokの収益化には独自性の高いコンテンツ発信が重要
TikTokでは、Creator Rewards ProgramやTikTok Pulse、サブスクリプションなど、さまざまな収益化の手段が用意されています。投稿スタイルや得意分野に合わせて最適な方法を選び、組み合わせることで、誰でも安定した収益の獲得を目指せます。
どのような方法で収益化するにせよ、独自性の高いコンテンツとブランディングが成功のカギです。フォロワーに共感され支持され続けるクリエイターになることを意識しながら、あなたらしい発信を続けていきましょう。
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