
TikTokのPR案件とは|依頼を受ける方法や注意点・投稿のポイントについて解説

TikTokには、自身がオリジナルで投稿する動画のほか、企業から依頼を受けて投稿するPR案件があります。
TikTokでの投稿に慣れてフォロワーも増えてくると、PR案件を受けてみたいと考える方は多いことでしょう。またすでに企業からPR案件の依頼があり、受けるべきか迷っている方もいるかもしれません。
本記事ではTikTokのPR案件の依頼を受けたい方へ向けて、案件の獲得方法をはじめ、依頼を受ける際の注意点や投稿のコツを解説します。PR案件を受けるメリットやデメリットにも触れていますので、依頼を受けるか検討中の方もぜひ参考にしてください。
TikTokのPR案件とは
TikTokのPR案件とは、TikTokで活動するインフルエンサーが、企業から依頼された商品やサービスの宣伝を行うマーケティング手法です。企業とPR案件の契約を行ったのち、指定された商品やサービスに関する動画を作成し、自身のTikTokアカウントに投稿します。
インフルエンサーにとってPR案件は収入源となるだけでなく、企業とのつながり作りやアカウントの認知度アップにもつながることから、積極的に案件獲得を目指す人も多くいます。
また企業側としても、気軽に閲覧されやすく拡散力の高いTikTokでPRを行うことで、商品の認知度向上を見込める点がメリットです。インフルエンサーが自身の言葉で商品の魅力や使用感を伝えることは、従来の広告よりフォロワーに受け入れられやすく、購買意欲の喚起につながるでしょう。
TikTokのPR案件を受けるメリット
ここでは、TikTokのPR案件を受けることによるメリットをみていきましょう。
高額報酬を得られる可能性がある
フォロワー数が多く投稿のエンゲージメント率が高いインフルエンサーであれば、企業から大きな広告効果を期待されて報酬額が高額となる可能性があります。フォロワー数が少ないインフルエンサーでも、特定の分野で高い専門性や影響力を持つ場合、ニッチな市場をターゲットとする企業から高評価を受けるため高額報酬を得られるケースも。
また、得られるのは金銭的な報酬だけではありません。商品が提供される「ギフティング」と呼ばれるPR案件も存在します。ギフティングは報酬とともに商品が提供される場合と、商品提供のみの場合とがありますが、いずれも費用をかけずに気になる商品や新商品を試せるのがメリットです。
PR案件の実績が次の案件獲得の武器になる
過去にPR案件を受けた実績は、次の案件を獲得するための大きな武器となります。実績の豊富さは、企業がインフルエンサーを選定する際の判断材料となるためです。
実績として公開できるPR案件があれば、ポートフォリオとして活用し企業にアピールできるでしょう。どのような企業とどのようなPRを行ったのかを具体的に示すことで、企業からの信頼も得やすくなります。
また一度PR案件の依頼があった企業からは、継続的な案件を依頼される可能性もあります。積極的にPR案件に挑戦し、企業と良好な関係を築きながら実績を積み重ねていきましょう。
PR動画を通じて自身のプロモーションも行える
PR案件で作成した動画は商品やサービスの宣伝となるだけでなく、自身のプロモーションにもなります。PR動画が注目を集めれば自身のフォロワー数が大幅に増加するきっかけにもなり、アカウントの認知度向上につながるでしょう。
またPR動画を通じて、自身の得意なジャンルや表現方法もアピールできます。報酬を得ながら自身のアカウントの魅力を伝えられる一石二鳥の機会となりますので、自身と相性の良いPR案件は積極的に受けてみるとよいでしょう。
TikTokのPR案件を受けるデメリット
TikTokのPR案件にはメリットだけでなくデメリットもあります。PR案件を受けるかどうかの判断材料として、以下のデメリットも理解しておきましょう。
ビジネス色が強い投稿によってフォロワーが離れる可能性がある
PR案件は企業の商品やサービスを宣伝する性質上、どうしてもビジネス色が強くなりがちです。普段の投稿とあまりにも雰囲気が異なると、反感を買う原因となりフォロワーが離れてしまう可能性があります。
とくにTikTokの主要ユーザー層である若年層は、広告的な要素が強い投稿に敏感です。過度な宣伝と感じられる投稿は、不信感や嫌悪感を抱かれかねません。また頻繁に商品の宣伝を行っていると、PRであることを明記していてもステマのイメージを持たれる可能性があります。
PR案件を受ける際には、普段の投稿とのバランスを考慮することが大切です。自然な形で商品やサービスの魅力を伝える工夫を凝らし、フォロワーが不快に思わないような発信を心がけましょう。
企業とトラブルになるリスクがある
PR案件には、企業とのトラブルに発展するリスクも存在します。契約内容は事前にしっかりと確認し、双方の認識に行き違いがないようにすることが重要です。とくに報酬額や支払い時期などが事前に明確になっていないと、後々問題になりかねません。
なかには企業側から不当な要求をされたり、契約内容とは異なる対応をされたりする可能性もあります。このような場合に備えるためにも、PR案件を受ける際には契約内容を十分に確認して書類で残し、トラブルのリスクを回避するようにしましょう。
TikTokのPR案件の報酬相場
TikTokのPR案件における報酬相場は多くの場合、フォロワー数に単価を掛けた額になります。単価はインフルエンサーの影響力や専門性、過去のPR実績などによって異なりますが、一般的な目安として以下を参考にしてください。
フォロワー数 | フォロワー1人あたりの単価 |
---|---|
100万人以上 | 4~5円 |
10万人以上 | 3~5円 |
1万人以上 | 2~4円 |
1,000人以上 | 1円~ |
500人以上 | ~1円 |
上記の表から単純に計算すると、10万人のフォロワーを持つインフルエンサーが単価3円でPR案件を1件依頼された場合、報酬は30万円程度です。
また、なかには動画の再生回数や商品の購入数に応じて報酬が変動する、成果報酬型の案件も存在します。この場合に受け取れる報酬額は、動画の拡散力や商品の販売力次第です。
PR案件での報酬をアップするためにも、日頃から投稿動画の質に配慮し、エンゲージメント率の高いインフルエンサーを目指しましょう。
TikTokのPR案件を受ける方法
TikTokのPR案件を受けるには、いくつかの方法があります。インフルエンサーとしての状況やPR活動の目標に合わせて、最適な方法を活用してください。
企業からのDMで受注する
TikTokで一定数のフォロワーを獲得し、影響力を持つようになると、企業からDMでPR案件の依頼が来ることがあります。
企業からのDMでPR案件を受注する場合には、仲介手数料が発生しません。提示された報酬の額面のまま受け取れることがメリットですが、契約内容の確認や交渉などは自身で行う必要があります。
直接受注する場合には、後々のトラブルを避けるためにも正式な契約書を必ず交わし、契約内容が書面で残るようにしましょう。
マッチングサイトに登録する
PR案件を受けるために、インフルエンサーと企業をつなぐマッチングサイトに登録する方法もあります。
マッチングサイトでは、多くのPR案件情報を効率的に収集でき、自分に合った案件に応募できます。また自分から応募するだけでなく、自身のプロフィールや実績を企業にアピールする場としても活用できるため、登録するメリットは大きいでしょう。
マッチングサイトによっては契約書の作成や報酬の支払いなどをサポートしてくれる場合もあり、直接契約をするよりも安心して企業とのやり取りができます。ただしその分、利用料や手数料が発生する場合があることも覚えておきましょう。
インフルエンサー事務所に所属する
インフルエンサー事務所に所属することも、PR案件を受ける手段の一つです。事務所が企業との交渉や契約手続きなどを代行してくれるため、インフルエンサーはPR活動に専念できます。
企業とのつながりを持つインフルエンサー事務所では、PR案件を安定的に獲得できる可能性があるうえ、報酬の交渉や契約書の確認なども事務所が行ってくれるため安心して活動できるでしょう。
また、なかには動画編集に関するスキルアップのための研修を受けられたり、撮影機材を貸し出してもらえたりと、様々なサポートを受けられる事務所もあります。
ただしインフルエンサー事務所に対しては報酬の一部を支払う必要があるため、その点を確認し納得した上で所属を検討しましょう。
TikTokでPR案件を受ける際の注意点
TikTokでPR案件を受ける際には、以下のような点に注意しましょう。
- 信頼できる企業から受注する
- 契約内容をしっかり確認する
- ステルスマーケティングに気をつける
信頼できる企業から受注する
依頼を受ける企業が信頼できるかどうかを確認することは重要です。企業の良し悪しを見極めるためには、企業のサイトをインターネットで検索したり、他のインフルエンサーからの情報を収集したりするとよいでしょう。
特に以下のような企業には注意が必要です。
- 企業のWebサイトが存在しない
- 連絡先が不明瞭である
- 過去にインフルエンサーとの間でトラブルを起こしている情報がある
また、あまりにも高額な報酬を提示してくる案件や、PRの内容が不明瞭な案件も警戒する必要があります。安全にPR活動を行うためにも、相手の企業をしっかりと見極めましょう。
契約内容をしっかり確認する
PR案件の契約内容は、しっかりと確認するようにしましょう。とくに報酬の支払い時期や支払い方法については、明確にしておくことが重要です。
契約内容に不明な点があれば遠慮なく企業に質問し、納得した上で契約するようにしましょう。
また、契約書は万が一トラブルが発生した場合に重要な証拠となります。口約束だけで進めてしまうと後でトラブルに発展する可能性があるため、契約内容は必ず書面で保管することをおすすめします。
ステルスマーケティングに気をつける
ステルスマーケティング(ステマ)とは、広告であることを隠して商品やサービスを宣伝する行為です。TikTokでもPR案件であることを明記せずに動画を投稿することはステマとみなされ、フォロワーからの信頼を失う原因となります。
PR案件として投稿する動画には、必ず「#PR」「#広告」などのハッシュタグをつけ、PRであることを明確に表示するようにしましょう。フォロワーからの信頼を維持するためにも、ステマ規制を理解して誠実なPR活動を心がけることが大切です。
なおステマ規制を正しく理解し、適切なPR活動を行うなら、一般社団法人クチコミマーケティング協会によるWOMJガイドラインが参考になります。
WOMJガイドラインは2023年10月1日から施行された景品表示法のステマ規制に合わせて改定され、インターネット上のクチコミマーケティングにおける具体的な指針を提供しているガイドラインです。WOMJ会員以外でも、業界全体の発展と消費者保護の観点からガイドラインに準拠した運用が推奨されています。
TikTokでPR案件の動画を投稿する際のポイント
TikTokのPR投稿は、以下のポイントを押さえて行いましょう。
- ブランドコンテンツを活用する
- ハッシュタグで必要事項を表記する
- 企業と投稿内容をすり合わせる
それぞれ詳しく解説します。
ブランドコンテンツを活用する
TikTokでは、「ブランドコンテンツ」という機能を活用してPR投稿であることを表示できます。フォロワーに対して動画がプロモーションであることを明確に示し、ステマを疑われるリスクを減らせるため、PR投稿では必ず活用するようにしましょう。具体的な機能の使い方は以下の通りです。
- TikTokアプリの投稿画面で「その他のオプション」をタップ
- 「コンテンツの情報開示と広告」をタップ
- 「投稿コンテンツを公開」をオンにする
- 「ブランドコンテンツ」にチェックを入れて保存する
以上の設定で投稿すると、プロモーション動画であることが表示されるようになります。
TikTokの公式サイトでも、PR投稿を行う場合にはコンテンツの情報開示設定をオンにする必要があるとの記載があり、このブランドコンテンツ機能が紹介されているため、必ず設定しましょう。
また一般社団法人クチコミマーケティング協会によるWOMJガイドラインにおいても、関係性明示の方法として「 SNSプラットフォームの関係性明示機能を使用する(ブランドコンテンツタグなど)。 」と記されています。
参考:ブランド、製品、またはサービスの宣伝 | TikTok ヘルプセンター
ハッシュタグで必要事項を表記する
TikTokのPR投稿では、ハッシュタグで必要事項を必ず表記しておきましょう。PR投稿に必要なのは、以下のような内容です。
- PR動画であることがわかる文言
- 依頼を受けた企業名やブランド名
- 企業から指定された内容
視聴者が動画をプロモーションだと理解できるよう、「#PR」「#プロモーション」「#宣伝」「#広告」のいずれかのハッシュタグを使用しましょう。これらは投稿が企業から依頼されたものであることを示すハッシュタグで、一般社団法人クチコミマーケティング協会によるWOMJガイドラインで指定されています。
またプロモーションの主体が誰なのかわかるよう、依頼を受けた企業やブランド名も表記しなければなりません。キャンペーンの名称など、企業から指定されたハッシュタグがあれば同時に記載しましょう。
正しい例 | 「#PR」「#プロモーション」「#宣伝」「#広告」 |
正しくない例 |
|
複数のハッシュタグを並べる際には、プロモーションであることを明示するタグを一番はじめに記載し、他のタグに埋もれさせないようにする必要があります。また、表示場所は動画のキャプションや動画内のテキストなど、ユーザーの目に付きやすいところを選ぶことが大切です。
適切にハッシュタグを使用することで動画の意図を明確に伝え、フォロワーからの信頼を得ながら効果的なPRを行いましょう。
企業と投稿内容をすり合わせる
PR案件の動画を投稿する前には、企業側と投稿内容をしっかりとすり合わせておきましょう。
商品の情報は企業からの指示に従い、正確に伝える必要があります。また企業のブランドイメージに合わない表現や、不適切な表現は避けるため、企業からの希望をしっかりと聞いておきましょう。
新商品の発売日やキャンペーン期間など、投稿に最適なタイミングも確認しておく必要があります。動画制作の過程でも、企業と密に連携を取り投稿内容を調整することで、双方にとって有益なPR活動ができるでしょう。
TikTokでのPR案件はポイントを押さえてスムーズな運用をしよう
TikTokでPR案件を受けることは、大きな収入源や自身のアカウントの認知拡大につながる可能性があります。本記事を参考にデメリットや注意点もしっかり把握したうえで、TikTokでスムーズにPR活動を行いましょう。
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インフルエンサーマーケティングに役立つ情報を掲載するメディア『VLINK MAG』の編集部です。