
X(旧Twitter)のエンゲージメントとは?確認方法や高める方法を解説

「X(旧Twitter)で投稿を続けているのに、なかなか反応が増えない」「効果的な運用方法がわからない」という悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、エンゲージメントの基礎知識から確認方法、数値を向上させるためのコツまで、実践的な内容をわかりやすく解説します。Xの運用をより効果的に行いたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
X(旧Twitter)のエンゲージメントとは
X(旧Twitter)でのエンゲージメントは、ユーザーがあなたの投稿に対して行った全ての反応を指します。具体的には、以下のような行動が含まれます。
- いいね
- リポスト
- リプライ
- リンククリック など
ここでは、Xのエンゲージメントについての基本を理解していきましょう。
エンゲージメントとインプレッションの違い
エンゲージメントとインプレッションは、どちらもXの運用において重要な指標となります。
インプレッションは、ユーザーの投稿が表示された回数を表す指標です。投稿が読まれたかどうかに関係なく、タイムラインに表示されただけでカウントされます。一方、エンゲージメントは、ユーザーが実際に投稿に対して行動を起こした回数を示します。
つまりインプレッションは「見られた可能性のある回数」を、エンゲージメントは「実際にアクションを起こした回数」を表すため、投稿の効果や影響力を確認したいときにはエンゲージメントを測定することが基本です。
エンゲージメント率の算出方法
エンゲージメント率とは、インプレッション数に対するエンゲージメント数の割合を表しており、以下の計算式で求めることができます。
エンゲージメント率=エンゲージメント総数÷インプレッション総数×100 |
例えば、ある投稿のインプレッション数が1,000回で、エンゲージメント数(いいね、リポスト、返信の合計)が50回だった場合、エンゲージメント率は5%です。
一般的に、Xのエンゲージメント率は4%程度とされています。ただしエンゲージメント率は業界やフォロワー数によって異なりますので、あくまで参考程度に留めましょう。
X(旧Twitter)でエンゲージメントを確認する方法
Xでエンゲージメントを確認する方法は2つあります。ここでは「タイムラインで確認する方法」「アナリティクスで確認する方法」について詳しくみていきましょう。
タイムラインでの確認方法
タイムラインからエンゲージメントを確認する方法は、以下の通りです。
- エンゲージメントを確認したい投稿をタップする
- 右上の「・・・」から「アナリティクスを表示」をタップ
- 「エンゲージメント」の欄を確認する
この方法で、各投稿のエンゲージメントを確認できます。
アナリティクスでの確認方法
タイムラインからの確認では、各投稿のエンゲージメントしか確認できません。アカウント全体のエンゲージメントを確認したいときは、Xのアナリティクスを活用しましょう。
なおモバイルから確認できるデータは限られていますので、ここではPC版のXでの確認方法を解説します。
- PCでXを開き、サイドバーの「プレミアム」をクリック
- アナリティクスを選択する
- 「概要」タブで「エンゲージメント」の指標を選択し、データを確認する
Xのアナリティクスでは指定した期間のエンゲージメント総数やエンゲージメント率を確認でき、分析に役立てることができます。
プレミアムプラン(月額980円~ 税込)のみが利用できる機能ですが、エンゲージメント以外にもインプレッション数やリンククリック数、フォロワーの動向なども追うことができますので、Xを本格的に運用するならぜひ利用してみましょう。
関連記事:X(旧Twitter)アナリティクスの使い方|目的別の分析方法やコツも
X(旧Twitter)でエンゲージメントを分析・改善する重要性
Xの運用において、エンゲージメントの分析・改善は、アカウントの成長に欠かせない要素です。以下では、その理由を3点から解説します。
フォロワーの興味関心を正確に把握できるため
Xでエンゲージメントを分析する最大の理由は、フォロワーの興味関心を把握するためです。
多くのユーザーは、感情が動いたときに「いいね」やリポスト、リプライを行います。つまりエンゲージメントが高い投稿は、それだけユーザーの興味関心を掴んでいるということになるのです。そのような投稿を分析すれば、フォロワーが求めている情報や、共感を得やすいコンテンツの特徴が見えてきます。
フォロワーのニーズに応えるコンテンツを提供することができれば、エンゲージメント率の向上だけでなく、アカウントの認知度向上やブランド価値の向上にもつながっていくでしょう。
投稿の効果を数値で測定できるため
エンゲージメントは、投稿の効果測定にも使われる指標です。例えばエンゲージメント率が5%から8%に上昇した場合、その期間に行った施策が効果的だったと判断できますし、逆に低下傾向が見られる場合は、改善が必要なことがわかります。
このように客観的なデータに基づいて施策を実行できるため、より効率的なアカウント運用を実現することができます。
より多くのユーザーへの情報到達が期待できるため
エンゲージメント率の改善は、アルゴリズムの観点からも必要です。Xのアルゴリズムはエンゲージメント率の高い投稿を優先的に表示する仕組みを持っており、エンゲージメントを分析・改善することで、より多くのユーザーへの情報到達が期待できます。
「いいね」やリポストが多い投稿は、フォロワー以外のユーザーのタイムラインにも「おすすめ」として表示される可能性が高いことから、新たなフォロワーの獲得やアカウントの認知度向上にも効果的です。
X(旧Twitter)のエンゲージメント分析の流れ
ここでは、Xのエンゲージメント分析の流れを3つのステップから解説します。
1. アナリティクスを開いて全体の傾向を把握する
アナリティクスでは、まず過去28日間のエンゲージメントの推移を確認しましょう。「概要」タブを開くと、インプレッション数、プロフィールへの訪問数、フォロワー数の増減など、アカウント全体のパフォーマンスを一目で把握することができます。
特に注目すべき点は、エンゲージメント率の変動です。例えば、通常のエンゲージメント率が2%前後で推移しているアカウントで、突然5%に上昇した日があれば、その日の投稿内容や投稿時間を詳しく分析する価値があります。逆に、急激な下降が見られた場合は、投稿内容や頻度に問題がなかったかを確認する必要があるでしょう。
このようなデータの把握を通じて、アカウントの現状と改善すべきポイントが明確になっていきます。アナリティクスは定期的にチェックし、トレンドの変化を見逃さないようにすることが重要です。
2. 反応が多い投稿の共通点を探る
エンゲージメント率の高い投稿には、必ず何らかの共通点が存在します。まずは過去30日間の投稿の中から、特に反応の良かった上位10件程度を抽出してみましょう。そこから投稿時間、文字数、画像や動画の有無、ハッシュタグの使用状況など、様々な要素を細かく分析していきます。
例えば、画像付きの投稿のエンゲージメント率が平均して1.5倍高いことが分かれば、視覚的なコンテンツが好まれていることがわかります。また特定の時間帯でエンゲージメント率が高い場合、その時間帯がフォロワーの最もアクティブな時間帯かもしれません。
このような分析を通じて、コンテンツ作成のための具体的な指針を定めていきます。
3. 仮説を立て実行する
分析を終えたら、具体的な改善策を考え、実行に移します。
仮説を立てる際は、具体的な数値目標を設定しましょう。「エンゲージメント率を現在の2%から3%に向上させる」といった明確な目標があれば、施策の効果を正確に測定できます。また複数の仮説を同時に検証する場合は、それぞれの効果を個別に測定できるよう、実施時期をずらすなどの工夫も必要です。
重要なのは、一度の施策で結論を出さないことです。最初は効果が見られた施策でも、時間の経過とともに効果が薄れることもあります。そのため、定期的に効果を測定し、必要に応じて方針を修正することが求められます。
X(旧Twitter)のエンゲージメントを高める方法
最後に、Xのエンゲージメントを高める方法について解説します。これらの方法は組み合わせることで効果を高められるため、ぜひ取り入れてみてください。
質の高い投稿を意識する
エンゲージメントを高めるためには、投稿の質を意識的に向上させることが重要です。フォロワーにとって価値のある情報や共感を得られる内容を提供することを意識し、情報発信を行いましょう。ポイントとなるのが、明確なターゲット設定です。
例えば、20代の女性をターゲットにする場合と、40代のビジネスマンをターゲットにする場合では、投稿内容や表現方法が大きく異なります。このようにターゲット層の特徴や行動パターンを理解することで、より効果的な投稿を行えるようになるでしょう。
なお投稿は数が多ければ良いというものではありません。むしろ投稿の頻度が高すぎると、フォロワーにスパムのような印象を与えてしまう可能性もあります。質の高い投稿を適切なタイミングで行うことが、持続的なエンゲージメント向上につながります。
テキストだけでなく、画像や動画を組み合わせる
視覚的なコンテンツは、テキストのみの投稿と比べて高いエンゲージメントを期待できます。特に動画コンテンツは、平均して2倍以上のエンゲージメント率を記録することも珍しくありません。
画像を使用する際は、オリジナルの画像を使用することが望ましいです。写真素材よりも実際の現場で撮影された写真の方が、より高いエンゲージメントを獲得できます。また図解を用いた解説なども効果的です。
動画については、15秒以内の短い動画が特に効果的です。サムネイルも魅力的なものを選択することで、より多くの視聴を獲得できるでしょう。
ユーザーと積極的にコミュニケーションをとる
ユーザーと積極的にコミュニケーションをとることも、エンゲージメント向上に欠かせない要素です。返信やいいねをもらった際にはできるだけ早く反応を返しましょう。特に質問や相談に対しては、一層丁寧な返答を意識します。
またコミュニケーションを活性化させるためには、投稿に質問を織り交ぜることも効果的です。フォロワーの参加を促す投稿を行うことで、自然なエンゲージメントを生み出すことができます。
このような双方向のコミュニケーションを通じて、アカウントへの親近感や信頼感を高めることができるでしょう。
トレンドのハッシュタグを活用する
エンゲージメントを向上させる方法として、トレンドのハッシュタグを活用することも挙げられます。
特にイベントや季節に関連するハッシュタグは比較的安全に活用できるうえ、定期的な露出機会を得られる利点があります。ただし、やみくもにハッシュタグを使用するのではなく、投稿内容に関連性の高いものを選択することが重要です。
ハッシュタグを使用する際は、一つの投稿に2〜3個程度を目安としましょう。多すぎるハッシュタグは、かえってスパム的な印象を与え、エンゲージメントの低下を招く可能性があります。また、投稿文の最後にまとめて配置するなど、読みやすさにも配慮が必要です。
キャンペーンやイベントを実施する
フォロワー参加型のキャンペーンやイベントの実施は、エンゲージメントの向上に効果的です。特に、リポストキャンペーンやフォトコンテストなどは参加のハードルが低く、高いエンゲージメントが期待できます。
キャンペーンを実施する際は、多くのユーザーに参加してもらうため、「商品の写真を投稿してハッシュタグをつける」「指定のアカウントをフォローする」などシンプルな参加条件を設定しましょう。また参加者の投稿を積極的にリポストすることで、さらなる参加意欲を高めることができます。
X(旧Twitter)のエンゲージメントを改善してアカウントを成長させよう
Xのエンゲージメントを分析・改善することは、アカウントの成長に直結します。アナリティクスなどの分析ツールを活用し、アカウントを成長させましょう。
なおX(旧Twitter)の運用においては、投稿内容の充実だけでなく、プロフィールの最適化もアカウント成長の鍵となります。そこでおすすめなのが、リンクまとめサービスの活用です。
例えば「VLINK(ブイリンク)」を使えば、複数のSNSやウェブサイトのリンクを1つのページにまとめられるため、プロフィールをより魅力的に見せられます。他にも以下のようなメリットがあります。
- 商品情報やおすすめ情報をまとめて紹介できる
- デザインを自分好みに変更できる
- あなたの「好き」を簡単にシェアできる
X(旧Twitter)運用の効率化とブランディングの両立を目指すなら、ぜひVLINKの活用をご検討ください。

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