YouTubeの収益目安を登録者・再生回数別に紹介！収益化の方法と成功のコツとは？

近年、YouTubeで収益化に成功して独立したり副収入を得たりしている方が増えています。そのような活動者の声を聴いて、「YouTubeの収益だけで生活できるの？」「どれくらい収益が得られるの？」と興味を抱いている方は少なくありません。

この記事では、YouTubeの収益目安を紹介します。具体的な収益化の方法やコツについても触れているので、インフルエンサーとして活動したい方や副業を始めたい方は、ぜひ実践してみてください。

YouTubeで得られる収益の目安

YouTubeの収益は、さまざまな要素によって変わってきます。

まずは、YouTubeの収益に影響を与える要素と、チャンネル登録者数・動画再生回数別の収益目安をみていきましょう。

YouTubeの収益に影響を与える要素

YouTubeの収益に影響を与える要素として、以下が挙げられます。

1再生あたりの広告収入は約0.05円～0.7円が相場で、8分以上の長尺動画の方が収益は高くなる傾向にあります。

ただし、上記はYouTubeで広告収益を得る際に影響する要素の一部でしかありません。YouTubeには他にも多くの収益化方法があるので、以下のように他の要素にも気を配る必要があります。

1. チャンネル登録者数
2. 動画の再生数
3. エンゲージメント（コメント・高評価など）

YouTubeで収益を得るには、何度も動画を視聴してくれたり商品を購入したりしてくれる熱心なファンを獲得することが何よりも大切です。

登録者数別の収益目安

YouTubeの収益目安を知るうえで重要となるのが、チャンネル登録者数です。

収益化の方法やエンゲージメント率によって異なるため一概にはいえませんが、チャンネル登録者数別の収益は以下の金額が目安になります。

ただしYouTubeの収益額は、再生回数や視聴者層で大きく異なります。登録者数が同じでも、チャンネルによって収益が2～3倍近く違うことは珍しくありません。

再生回数別の収益目安

動画の再生回数別の収益目安は、以下のとおりです。

YouTubeの収益は、単純な再生回数だけでなく、視聴者がどのように動画を見てくれているかによって大きく変わる点に注意しましょう。

例えば、視聴維持率が長い方が広告収入は多くなり、広告予算が集中する20～40代の視聴者が多いチャンネルはCPM（1,000再生あたりの広告収入）が高くなる傾向にあります。また、登録者数の多い人気YouTuberのほうが、そうでないYouTuberよりもCPMは高くなります。

YouTubeで収益化する方法と条件

YouTubeを活用した収益化の方法として、以下の7つが挙げられます。

1. 広告収入
2. スーパーチャット（投げ銭）
3. チャンネルメンバーシップ
4. ショッピング機能でのグッズ販売
5. アフィリエイト
6. 企業案件・PR
7. クラウドファンディング

出典：YouTubeヘルプ｜YouTube で収益を得るには

広告収入

広告収入は、YouTubeで最も一般的な収益化の方法です。動画を視聴する際に表示される広告を、ユーザーが視聴したりクリックしたりすると収益が発生します。

YouTubeで広告収入を得るための条件は、以下のとおりです。

1. チャンネル登録者数1,000人
2. 次のいずれかを満たしている
3. 公開されている長尺動画の過去365日間における総再生時間が4,000時間以上
4. 公開されているショート動画の過去90日間の視聴回数が1,000万回以上

収益を増やすポイントは、8分以上の動画を制作することです。8分以上の動画は、動画の中間に広告を表示させられるようになるので、より多くの収益を得られます。

ただし、視聴者の離脱につながるため、広告の数を増やしすぎることは避けましょう。また、美容やガジェット、金融関連など広告単価の高いジャンルを選ぶことで、より多くの収益が期待できるようになります。

スーパーチャット（投げ銭）

スーパーチャット（Super Chat）は、YouTubeのライブ配信中に、視聴者から投げ銭として支援を受けられる機能です。視聴者はメッセージと一緒に投げ銭を送ることが可能で、金額に応じて表示時間や色が変化します。

他にも、デジタルメッセージやアニメーション画像を送信できる「Super Stickers」機能や、YouTube動画に投げ銭をする「Super Thanks」機能で収益を得ることもできます。

スーパーチャットで収入を得るための条件は、以下のとおりです。

1. チャンネル登録者数が500人以上
2. 過去90日間でアップロードした公開動画が3本以上
3. 次のいずれかを満たしている
4. 公開されている長尺動画の過去365日間における総再生時間が3,000時間以上
5. 公開されているショート動画の過去90日間の視聴回数が300万回以上

特に、ゲーム実況や雑談系のチャンネルで人気の収益化方法です。ただし、YouTube側の手数料が約30％かかるため、実際の収入は支援額の70％となる点に注意が必要です。

収益を高めるには、定期的なライブ配信の実施と視聴者との交流が重要になります。

チャンネルメンバーシップ

チャンネルメンバーシップは、視聴者から月額料金を受け取れるサブスクリプション型の収益化機能です。メンバーには、限定ライブ配信や限定コンテンツの視聴権限といった特典を提供できます。

チャンネルメンバーシップで収入を得るための条件は、以下のとおりです。

1. チャンネル登録者数が500人以上
2. 過去90日間でアップロードした公開動画が3本以上
3. 次のいずれかを満たしている
4. 公開されている長尺動画の過去365日間における総再生時間が3,000時間以上
5. 公開されているショート動画の過去90日間の視聴回数が300万回以上

月額料金はクリエイターが自由に設定でき、複数のプランを用意することも可能です。なお、こちらもYouTubeの手数料30％が発生します。

収益を高めるポイントは、メンバーシップに加入する価値を感じてもらえる特典を用意することです。定期的な特典の提供と会員限定コンテンツの充実を意識しましょう。

ショッピング機能でのグッズ販売

YouTubeには、自身のストアや他ブランドの商品をYouTube上で宣伝する「YouTubeショッピング」という機能があります。

動画やチャンネルページから直接商品を購入できるため、視聴者をスムーズに購入まで導けます。オリジナル商品を販売しているクリエイターやインフルエンサーの収益化手段としておすすめです。

ショッピング機能で収入を得るための条件は、以下のとおりです。

1. チャンネル登録者数が500人以上
2. 過去90日間でアップロードした公開動画が3本以上
3. 次のいずれかを満たしている
4. 公開されている長尺動画の過去365日間における総再生時間が3,000時間以上
5. 公開されているショート動画の過去90日間の視聴回数が300万回以上

チャンネルの世界観に合ったグッズを取り扱うことで、収益を最大化しやすくなります。それを実現するためには、視聴者のニーズを把握して、適切な価格設定と品質管理を行うことが欠かせません。

また、動画内で自然な形で商品を紹介したり、YouTube限定の商品を展開したりすることで、購入意欲を高めやすくなるでしょう。

アフィリエイト

アフィリエイトは、動画内で商品やサービスを紹介し、視聴者の購入や申し込みに応じて報酬を得られる収益化の方法です。特に、商品レビューやハウツー系のチャンネルと相性がよく、自然な流れで収益化を図れます。

大切なのは、視聴者の信頼を損なわないように誠実な商品紹介を行うことです。実際に使用した感想や具体的な活用シーンを紹介することで、より説得力のあるコンテンツを制作できます。また、季節性のある商品やトレンド商品を取り上げると、視聴者の購入意欲を高めやすくなります。

商品紹介と価値提供のバランスを意識して、「買わせる」のではなく「欲しくなる」コンテンツ作りを心がけましょう。

企業案件・PR

企業案件・PRは、企業から依頼を受けて商品やサービスを紹介する収益化方法です。

一度の案件で数万円から数十万円の収入が見込めるうえに、実績を重ねることで長期的な契約に発展するケースも少なくありません。タイアップ動画や商品レビュー、アプリ紹介など、さまざまな形式の案件があります。

特に美容・ファッション・ゲーム系のチャンネルは案件が来やすい傾向にあります。チャンネルの世界観や投稿者のキャラクターを活かしながら商品のメリットを伝えると、企業からの信頼が高まり、よりよい条件での案件獲得につなげられるでしょう。

クラウドファンディング

クラウドファンディングは、視聴者から直接金銭的な支援を募る収益化の方法です。例えば、「新しい企画に挑戦したい」「社会福祉活動に協力してほしい」といった目標を共有し、支援してもらう方法が該当します。

支援者には、限定コンテンツやオリジナルグッズなどのリターンを用意することが一般的です。目標金額の設定や支援特典の企画といった入念な準備が必要ですが、同じ目標に向かって協力することで、視聴者との絆を深められるというメリットもあります。

クラウドファンディングで大切なのは、支援金の使い道を明確にして、定期的に進捗を報告することです。視聴者が「参加している」と実感できる企画作りが、プロジェクトの成功につながります。

YouTubeで収益化を申請する手順

広告収入やスーパーチャット、チャンネルメンバーシップ、ショッピング機能といったYouTubeの収益化機能を利用したい場合は、YouTubeパートナープログラム（YPP）に参加する必要があります。

YPPに参加するには、以下の条件を満たさなければいけません。

申請の方法は、以下のとおりです。

1. YouTubeにログインする
2. 右上のプロフィール写真を選択し、「YouTube Studio」をクリックする
3. 左側のメニューで「収益化」をクリックする
4. 「申し込む」を選択して手続きを開始する
5. 「開始」をクリックして、基本規定を確認して「同意」をクリックする
6. 「開始」をクリックしてYouTube向けAdSenseアカウントを設定するか、既存の有効なアカウントをリンクする

チャンネルの審査には、通常1か月程度の期間がかかります。YPPに参加したあとは、YouTube Studioから収益化機能を利用できるようになります。

6か月以上動画のアップロードやコミュニティタブへの投稿が行われていないチャンネルは、収益化が無効になる可能性がある点に注意しましょう。

出典：YouTubeヘルプ｜YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格

YouTubeの収益化を成功させるコツ

YouTubeの収益化を成功させるには、以下のコツを意識することが重要です。

• 収益化しやすいジャンルを選ぶ
• VSEOを行う
• エンゲージメントの獲得を目指す
• 長期的に取り組む
• 効果測定と改善を繰り返す
• ショート動画を投稿する
• トレンドを取り入れる

上記のコツは、収益化を目指している人はもちろん、さらに収益を増やしたい人にとっても重要なものばかりです。収益化で行き詰まりを感じている方は、ぜひ可能な範囲で取り入れてみてください。

収益化しやすいジャンルを選ぶ

チャンネルの方向性を決める際は、広告単価が高く、企業案件も獲得しやすいジャンルを選びましょう。

例えば、美容・ファッション系は、アフィリエイトや企業案件などの商品紹介系の収益化方法との相性がよい傾向にあります。また、海外向けの日本コンテンツやペット系、ガジェット系、金融系は比較的広告単価が高めに設定されています。

教育系コンテンツは視聴時間が長くなりやすく、メンバーシップによる収入も期待できるでしょう。特に、近年はAIを活用した解説系のジャンルが伸びやすい傾向にあります。

VSEOを行う

VSEO（Video SEO）とは、動画がYouTube検索で上位表示されるよう最適化することです。動画をより多くのユーザーに発見してもらえるように、VSEOは必ず実施しましょう。

VSEOの代表的な取り組みとして、次のようなものが挙げられます。

• タイトル・説明文・動画の内容に関連性の高いキーワードを盛り込む
• 高評価やチャンネル登録を促す
• 目を引くサムネイルを作成する
• タイムスタンプを設定する
• 字幕・翻訳を設定する

重要なのは、ユーザーの検索意図に合ったコンテンツを制作することです。「視聴者は何を求めているのか」を第一に、動画の内容はもちろんのこと、各種設定を最適化していきましょう。

エンゲージメントの獲得を目指す

YouTubeのアルゴリズムでは、視聴者のエンゲージメント（高評価、コメント、共有など）が重要な評価基準となります。おすすめ動画への表示頻度を高めるために、以下のポイントを意識しましょう。

• 動画の冒頭15秒で視聴者の興味を引く「フック」を入れる
• コメント欄での交流を促す質問を投げかける
• 視聴者参加型の企画を実施する
• コメントへ丁寧に返信する
• 視聴者の声を取り入れた企画作りを行う

エンゲージメントはVSEOに効果を発揮するだけではなく、収益額にもよい影響を与えます。なぜなら、エンゲージメント率が高いチャンネルは、広告単価やPR案件の報酬が高くなる可能性が高いためです。

収益額の増加や安定化を狙う場合は、エンゲージメントの獲得に力を入れましょう。

長期的に取り組む

YouTubeでの収益化には、地道で長期的な積み重ねが欠かせません。一時的なバズを狙ってすぐに成果を出そうとするのではなく、コツコツと継続的にチャンネル運営することを心がけましょう。

何よりも大切なのは、定期的に動画投稿することです。週1～2本など、無理のないペースで投稿スケジュールを設定して、視聴者が「次の投稿を待ちたい」と思えるコンテンツを提供し続けることを目指してみてください。

チャンネルの成長や収益化には時間がかかりますが、高品質なコンテンツを積み重ねることで、必ず成果は表れてきます。信頼されるクリエイターを目指して、長期的な視点で取り組んでいきましょう。

効果測定と改善を繰り返す

チャンネルの成長には、成果の分析と改善が欠かせません。YouTubeアナリティクスという無料の分析機能を使って、動画のパフォーマンスをしっかりと確認しましょう。

特にチェックしておきたいのは、視聴者の離脱が多い箇所やエンゲージメント率が高い動画の特徴です。問題点やよかった点を把握できれば、より魅力的な動画作りのヒントが見つかります。

収益化に成功したあとは、各収益源の推移も定期的にチェックしましょう。視聴者層のデータを確認して、ターゲットに合った企画や演出を考えることも大切です。

ショート動画を投稿する

YouTubeショートは、新規視聴者の獲得に効果的な、60秒以内の短尺縦型動画です。手軽に視聴できる点が支持されて、特に若者の利用率が高まっています。

ショート動画では、人気動画のハイライトや撮影の裏側の公開など、新規の視聴者を獲得するための切り口を意識することがおすすめです。動画コンテンツの概要をまとめ、視聴へ誘導するという使い方もできます。

最近は、TikTokやInstagramでバズった動画をYouTubeショートとしても活用するクリエイターが増加しています。複数のプラットフォームに投稿することで、より幅広い視聴者層の獲得を目指しましょう。

トレンドを取り入れる

話題性の高い商品を使った企画や人気楽曲・人気のエフェクトを活用すると、検索やおすすめ動画での露出が増える可能性が高まります。季節イベントや年中行事なども、トレンドを取り入れる機会として活用しましょう。

このとき、チャンネルの方向性や視聴者層を意識しながらトレンドを取り入れることが大切です。事前によく企画を練ったうえで、あなたのチャンネルならではの独自性を加えることで、他のコンテンツに埋もれない動画に仕上げられます。

YouTubeで得られる収益の目安はアカウントによって大きく異なる

YouTubeで得られる収益は、収益化の方法やエンゲージメントなどさまざまな要素に左右されるため、「登録者数が〇人だから〇円稼げる」と一概にいうことはできません。

収益化を成功させるには、チャンネルの方向性を明確にしたうえで、視聴者に価値のあるコンテンツを提供し続けることが大切です。エンゲージメント獲得を意識した動画作りやコミュニケーションを心がけ、あなたの熱心なファンを増やしていくことで、より安定した収益を目指せるようになるでしょう。

また収益化には、他のSNSと連携してあなたの魅力を知ってもらったり、異なるプラットフォームに送客したりすることも大切です。そこでおすすめなのが、リンクまとめサービス「VLINK（ブイリンク）」です。

VLINKを使うと、無料で以下のような機能が利用できます。

• オリジナルのプロフィールが作れる
• 複数のSNSやWebサイトのリンクを1つのページにまとめられる
• 投稿と紹介した商品情報をひもづけできる
• あなたの「好き」を簡単にシェアできる

ただ動画を投稿するだけではなく、あなたのファンになってくれるように活動することが収益化を最大化するコツです。YouTubeを通じてより多くのファンとつながり、収益化を成功させたい方は、ぜひVLINKを活用してみてください。